「おおかみこどもの雨と雪」が、大ヒットである。すでに各方面で報道されているとおりだが、学生たちの夏休みに入った平日も、順調な成績を続けている。おさらいになるが、7月21、22日のスタート2日間では全国動員27万6326人・興収3億6514万9000円を記録した。スクリーン数は381だった。 配給の東宝は、他作品との比較を一切していない。ただ、こちらがもっているデータでは、昨年の邦画興収でトップとなった「コクリコ坂から」(最終44億6千万円)と、遜色のないスタートであった。だから東宝は、「40億円が狙える」との見込み数字を出したのだろうと推測する。 ネットも、この大ヒットに大騒ぎだが、こんな記述を見つけた。かいつまんで言うと、「『映画けいおん!』と変わらないではないか。一スクリーンのアベレージからすれば、「けいおん」のほうが断然いい」。確かに「けいおん」は、137スクリーンで、スタート2日間