開発した薬品をろ紙に吹き付けて紫外線を当てると、セシウムがある部分が青緑色に光った(中央部分)=茨城県つくば市の文科省研究交流センターで2012年12月20日、安味伸一撮影 物質・材料研究機構(茨城県つくば市)は20日、紫外線を当てると、放射性セシウムがある場所を青緑色に光らせて示す薬品を開発したと発表した。放射性セシウムがある場所を目で確認でき、東京電力福島第1原発事故で汚染された土壌の除染作業の効率化にも役立つと期待される。 ニトロベンゼンなど市販の3種類の薬品を混ぜて開発した。薬品の分子は、鎖状につながり、セシウムイオンを取り込んで反応する。 研究チームは、ろ紙の上にまいたセシウム粒子に、アルコールで薄めた薬品を噴霧。紫外線を当てると、セシウムのある場所だけが青緑色に光って見えることを確認した。ミリメートル単位まで特定でき、土壌1キロあたりの放射性セシウム濃度が1000ベクレル程