11月15日に解禁されるフランス産ワインの新酒「ボージョレ・ヌーボー」が、今年限りで生産終了になる見込みであることが28日わかった。「評価のハードルが上がりすぎたこと」が原因だという。 仏iPS通信が28日付で伝えた。仏農務省では農業戦略の一環として、長年にわたりボージョレ・ヌーボーの出荷を推進してきた。中でも特に日本への出荷が輸出量全体の4分の1を占めていることから、初荷が到着する羽田空港での記念式典には、毎年フランスから農務大臣が来日し、祝辞を述べることが慣例となっている。 だが、この祝辞において、過去の大臣は「10年に一度の一品」(96年)、「1976年以来の品質」(97年)、「100年に一度の出来」(03年)、「1950年以降最高の出来と言われた2009年と同等の出来」(10年)など、前年の大臣の発言を上回る評価をつけ続けており、業界関係者からは「もうこれ以上高評価をつけるのは難し