ロシア最大の政府系ガス会社は、ロシア極東の天然ガスを日本に送るために検討していたパイプラインの建設について「技術的にも経済的にも理にかなわない」として、断念したことを発表しました。 これは、ロシアの政府系ガス会社「ガスプロム」のミレル社長が、29日、モスクワで記者会見して明らかにしたものです。 この中で、ミレル社長は「いくつかのルートを分析してみたが、どれも結果は同じで、日本へのパイプラインの建設は技術的にも経済的にも理にかなわない」と述べ、ロシア極東と日本を結ぶパイプラインの建設は断念し、日本へは液化天然ガスをタンカーで運ぶ形で提供していく考えを示しました。 日本では、東京電力福島第一原子力発電所の事故以降、火力発電用の天然ガスの需要が高まり、調達先の多様化が課題となっており、ロシアに注目が集まっています。 このパイプラインを巡っては、先月、民主党の前原政策調査会長がロシアを訪問した際、