東京電力は15日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計1個が、正常な温度を計測できなくなったと発表した。 容器の同じ高さには、3個の温度計が取り付けられているが、うち1個は2月に急激な温度上昇を示してすでに故障と判断されており、この高さを計測する正常な温度計は1個となった。 東電は「残る1個で底部の温度は監視できている。(容器底部が100度以下とする)冷温停止状態が維持されているかは、ほかの位置の温度計も含め、総合的に判断する」としている。
東京電力は13日、福島第1原発2号機の原子炉圧力容器底部にある温度計の一つが同日午前10時に、昨年12月の「冷温停止状態」宣言後で最高の91.2度を示したと発表した。この温度計は、12日午後、保安規定に定めた80度を超えたため、同日経済産業省原子力安全・保安院に報告した。 温度計の誤差を考慮し、80度を超えると「冷温停止状態」の条件を満たさなくなる。だが東電は、他の温度計との比較から温度計の不良が原因との見方を強めており「冷温停止状態は維持できている」としている。 東電は温度計の不良とする根拠として、同じ高さにある別の二つの温度計がいずれも33度前後を示し低下傾向で、1.5メートル下の3カ所の温度計や格納容器の温度も低下傾向であることを指摘。また、問題の温度計の値の振れ幅が12日正午以降、約3倍になったことも故障との見方を強めた要因に挙げた。 圧力容器底部の温度は1月下旬から上昇傾向で、こ
印刷 関連トピックス地震原子力発電所東京電力東京電力福島第二原発4号機原子炉格納容器内の底部を視察する福島県などの調査団。頭上には原子炉圧力容器の底に通じる制御棒の装置や中性子の計測機器が見える。福島第一原発では溶けた燃料がここから落ちたとみられている=8日午後、福島県富岡町、代表撮影東京電力福島第二原発4号機原子炉格納容器内の底部を視察する福島県などの調査団。頭上には原子炉圧力容器の底に通じる制御棒の装置や中性子の計測機器が見える。福島第一原発では溶けた燃料がここから落ちたとみられている=8日午後、福島県富岡町、代表撮影 東日本大震災で被災した東京電力福島第二原子力発電所(福島県楢葉町、富岡町)が8日、震災後初めて報道陣に公開された。炉心溶融や爆発は避けられたものの、冷却設備が津波で損傷、国内の原発で過去になかった「レベル3」の深刻な事態に陥った。現場では冷却を安定化する復旧作業が進ん
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