【日本・スペイン】強豪スペインに勝利して喜び合うGK権田(左)ら=英国・グラスゴーのハムデンパークで2012年7月26日、佐々木順一撮影 【グラスゴー(英国)で小林慎】ロンドン五輪サッカー男子の初戦で、強豪スペインを倒して世界を驚かせた若きサムライブルー。チームの中心選手たちは、これまで年代別の国際大会で予選敗退を重ね、「谷間の世代」と言われてきた。守護神として零封に貢献したGK権田(ごんだ)修一選手(23)もその一人。初めて出た「世界の舞台」で味わった歓喜。仲間との連携に手応えを語る一方で「敗北感」も口にした。自分はもっと成長しなくてはならない。目標はもっと先にある。 後半、1点を追う王者スペインは前がかりになって押し寄せた。ゴール前へのクロスをパンチングではじき出し、鋭いシュートに体を投げ出す。4分もあった長いロスタイムが終わった時、守り続けた日本のゴールマウスを初めて飛び出し、チーム