「優勝争いを楽しみたい」 盟主バイエルンとの熾烈な優勝争いの最中、香川真司はそう語っていた。「厳しい戦い」だと認めながらも「すごく楽しいですよ」と。 そして迎えた第32節、ドルトムントはボルシアMGに2−0で勝利を収め、ブンデスリーガ2連覇を達成。定位置のトップ下でスタメン出場を果たした香川は、今季リーグ戦13点目となる駄目押しゴールをマークしている。 今や欧州トップリーグの主役の一人となった香川真司。欧州移籍2年目にして、日本人選手の得点記録を塗り替え、ドルトムントの攻撃陣を“結果”で牽引するエースとなった。優勝直前に行ったインタビューから、香川の“手応え”を振り返る。リラックス感と力強さが程良く融合されたその言葉を聞く限り、2年連続のリーグ制覇は香川にとって“予想どおりのシナリオ”だったようにも思えてくる。 Interview and text by Yusuke MIMURA