突風による被害を受けた雇用促進住宅。手前右にあった住宅は完全に破壊され、基礎があらわになっている=茨城県つくば市北条で2012年5月6日午後2時59分、本社ヘリから 竜巻とみられる突風で大きな被害が出た茨城県つくば市北条の雇用促進住宅(5階建て)には、東京電力福島第1原発事故に伴い福島県から避難した7世帯20人が身を寄せていた。 つくば市によると、福島第1原発がある双葉、大熊両町、浪江町、富岡町、南相馬市、いわき市から避難した0〜86歳。 ◇部屋の中に突風 双葉町から避難し、雇用促進住宅1階に住んでいた女性(56)は当時、家の中で本を読んでいたという。窓の外に竜巻のようなものが見えたので、部屋の隅にいた父(86)を守るためこたつの布団をかぶせようとした瞬間、部屋の真ん中を突風が通り抜けた。「昨日は母の命日だった。おじいちゃんを守ったつもりだったけど、母に守られたのかな」と振り返る。部屋はガ