司馬遼太郎の代表作の1つ「坂の上の雲」の内容などを解説した「『坂の上の雲』大事典」という書籍を巡り、司馬遼太郎記念財団などが、著作権を侵害されたと訴えたことについて、東京地方裁判所は、書籍の販売を禁じる仮処分の命令を出しました。 販売を禁じられたのは、東京の出版社が去年10月に出版した「『坂の上の雲』大事典」という書籍で、司馬遼太郎の代表作「坂の上の雲」の内容の抜粋や登場人物の写真などが掲載され、これまでに9000部発行されています。 これについて、遺族と司馬遼太郎記念財団が、著作権を侵害されたと訴えた結果、東京地方裁判所の小川卓逸裁判官は15日、申し立てを認め、書籍の販売を禁じる仮処分の命令を出しました。 決定について、財団は「司馬遼太郎の名声にあやかって無断で出版したことに対して、裁判所が明確な姿勢を示したことは評価できる」と話しています。 一方、書籍を出版した「洋泉社」は「不本意な決