厚生労働省は24日、市町村が運営する国民健康保険(国保)について、「社会保障・税一体改革」素案で、消費税増税と引き換えに実施するとしている低所得者の保険料軽減の拡充案を示しました。 国保の保険料は、定額部分と、所得などに応じた部分からなり、定額部分については現在、所得に応じて2割、5割、7割の軽減がされています。 拡充案は、▽2割軽減となる所得基準を、3人世帯で223万円(給与収入)から266万円に引き上げる▽5割軽減の対象に単身世帯を加え、所得基準を3人世帯で147万円から178万円に引き上げる―ことで軽減対象世帯を拡大するとしています。同日の「国保の基盤強化に関する国と地方の協議」に示しました。 新たに軽減対象となる世帯の軽減額は単身者で年間1万円程度、4人世帯で数万円と見込まれますが、消費税の5%増税で吹き飛びます。 低所得者が多い国保への暫定的な財政支援を恒久化し、拡充するとし、こ