第17節を終えて勝ち点24の12位という結果は、今季の目標を「AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権獲得」としているヴィッセル神戸としては物足りないものである。降格圏から遠いわけでもなく、結果だけを見れば批判を受けてもおかしくない状況だ。しかし、今の神戸がサポーターからクレームばかりを受けているかというと、そうではない。彼らがチームを温かく見守ることができているのは、前半戦のうちに監督交代をしたチームでありながらも、ここのところピッチで表現しているサッカーがほんの2カ月前にしていたものとは違ってきており、確実に成長を遂げていることを感じられるものだからだろう。 今季の神戸は、野沢拓也、田代有三、伊野波雅彦、橋本英郎、高木和道といった日本代表経験のある選手を獲得し、大きな飛躍が期待されてスタートしたにも関わらず、すぐに期待に応えることができなかった。リーグでは開幕からガンバ大阪、コンサ