昨年の大学入試を騒がせたカンニング事件の舞台となった京都大(京都市左京区)で、25~26日の日程で24年度の2次試験が行われた。試験監督を増やしたり、不正が疑われる行為に文書での警告を行ったりする対策を取り、京大は「大きなトラブルはなかった」としているが、受験生からは「見張られているようで集中が切れた」などの声も。監督基準が統一されていないという指摘もあり、今後の入試運営に課題を残した。 カンニング事件を受け、京大は「受験生の良心に期待する」としながらも、24年度の募集要項には「不正が疑われる行為」として、携帯電話を身につける▽ポケットや机の下に長時間手を入れる-行為を例示。試験中に文書で警告するとも明記した。 さらに25、26の両日ともに試験監督を増員。カバンを席から離した場所に置かせるなど“厳戒態勢”で試験を実施した。 受験生はさまざまな反応をみせた。「問題なく集中できた」という受験生