玄葉光一郎外相は5日、国会内で、イラン訪問を計画している鳩山由紀夫元首相と会い、「もっと早く相談してほしかった」と不快感を示し、訪問の取りやめを促した。これに対し、鳩山氏は「政府しか外交ができないということであれば、議員外交ができなくなる」と拒否。予定通り6日からイランに向かい、アフマディネジャド大統領らと会談する方向だ。 イランの核開発問題を巡り、政府は欧米諸国とともにイラン産原油の輸入削減を決定。各国が協調してイランへの圧力を強めており、政府は「対話のタイミングではない」(外務省幹部)と判断している。野田佳彦首相も5日の参院予算委員会で「大変微妙なタイミングで、国際協調の立場と整合的でなければならない」と述べ、鳩山氏のこの時期の訪問は好ましくないとの考えを示した。 鳩山氏は5日、国会内で記者団に対し、「首相には1カ月以上前に訪問計画を伝え、『前向きに頑張ってください』と言われた。理