サウジアラビア西部ジッダ(Jeddah)の北30キロに位置するオブホール(Obhor)海岸沖のサンゴ礁(2007年12月20日撮影)。(c)AFP/HASSAN AMMAR 【3月2日 AFP】海洋の酸性化が高濃度の汚染によって過去3億年来で最も早いペースで進んでいることが、1日の米科学誌サイエンス(Science)に発表された英米など5か国の共同研究で指摘された。地球上で生物の大量絶滅は過去4回起こっているが、海洋の酸化は現在が最もひどい可能性があり、海の生命体の将来が懸念される。 ■ 5600万年前の大気候変動時と類似 米国、英国、スペイン、ドイツ、オランダの研究者から成る国際研究チームは、太古の海底堆積物に含まれていた化石に関する研究など、これまでに発表された古海洋学研究、数百件あまりを調査した。 過去の海洋酸化は、小惑星が地球に衝突し二酸化炭素が発生した際や、火山爆発で地球全体の気