先日、ドコモのLTE(Xi)が3キャリアの中で最も遅く、日本におけるLTEの通信速度の平均値を下げているという報道がなされた。本サイトでもそのニュースを取り上げたが、なぜドコモのLTEが3社の中で速度が遅いのか、専門的な話を抜きに理由をひもときたい。 なお、この記事の内容は原因はドコモ 世界のLTEの通信速度、日本は9カ国中最下位という結果にを読んでいないとピンと来ないので、まずはそちらに目を通していただきたい。 はじめに 回線速度は電波の強度とともに利用者の人数に大きく左右される。一般的にネットワークの混雑を表す方法として「道路」が使われる。早い話、車(利用者)が多ければ多いほど道路(回線)は混雑をする。逆に車(利用者)が少なければ、道路が許している最高速度でスピードを出すことが出来る。 本来ならば、ここで利用する周波数の違いやLTEの方式の違い(ドコモとKDDIはFDD-LTEを採用