1993年10月3日、ソマリア。アメリカ軍特殊部隊のタスクフォースがターゲットの捕獲作戦を決行した。たった30分で終わるはずの作戦はなぜ、失敗してしまったのか。 アメリカ軍のヘリ・ブラックホークが2機撃墜され、18名のアメリカ軍兵士が死亡し、73名が負傷した。ソマリア側の犠牲は1000名以上に上るといわれる。 アメリカ軍がこれだけの死傷者を出したのはベトナム戦争以後、これが初めてだった。この失敗から、90年代、アメリカ政府は、空爆を中心とする軍事行動を選択するか、紛争介入そのものをしないという選択すらするようになる。アメリカの国際戦略に大きな転機を与えるきっかけとなった作戦の全貌を描く。 『解説とレビュー』では、作戦の全容を図解で説明しつつ、作戦失敗の原因を分析。さらに、映画「ブラックホーク・ダウン」の内容について見ていく。 そして、なぜ、予想外の大規模な戦闘に発展してしまったのかを理解す