ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)最大手の米フェイスブックは9日、多機能携帯電話向け写真共有アプリを開発したインスタグラムを現金と株式およそ10億ドル(約816億円)で買収すると発表した。フェイスブックの企業買収としてはこれまでで最大となる。 約100億ドルを調達する新規株式公開を進行中のフェイスブックはこれまで大きな企業買収は手控えてきた。カリフォルニア州のメンローパークに本拠を構える同社は、これまで創業間もない企業を数千万ドル程度で買収してきたが、大半はその技術ではなくその企業にいる人材の取り込みが目的だった。 インスタグラムのアプリは、写真を楽しく奇抜な形で友人と共有出来ることを売り物にしている。アップルの「iPhone(アイフォーン)」で撮った写真を、フィルターを選んで好みの色調に加工したりすることができる。発売当初は、昔の写真のように渋く仕上げられるアプリとして