総務省の電気通信事業紛争処理委員会は25日、NTTドコモとソフトバンクモバイルが相互に起こした携帯電話の回線使用料(接続料)を巡る2件の紛争処理のあっせん申請について、両社が合意に至る見込みがないため、あっせんを打ち切ったと発表した。 2010年度は、ドコモへの接続料(1分あたり)が5・22円に対し、ソフトバンクへは7・62円と、ソフトバンクの方が受け取れる1分あたりの接続料が高かった。 ドコモは、ソフトバンクの算定根拠の開示を求めて昨年5月にあっせんを申請、ソフトバンクは同6月に、ドコモの接続料が適正ではないと、09年度以前の回線使用料の一部返還を求めて申請していた。