どうしてこうなったのか? その理由は、東京都が主体となって進める「京急蒲田駅付近連続立体交差事業」の手順にある。京急電鉄と環状8号線の踏切などを立体交差化する工事で、全体の工事が完成する前に、もっとも渋滞が深刻な環状8号線の踏切を先に立体交差化した。 その手順は、「京急本線上り線の隣に仮線を設置」「上り電車を仮線で運行し、その間に上り線の高架工事を実施」「上り線の高架を使用開始」「下り電車を仮線で運行し、その間に下り線の高架工事を実施」「下り線の高架を使用開始し、仮線を撤去」というもの。現在はこのうち、「下り電車を仮線で運行し、その間に下り線の高架工事を実施」の段階になっている。つまり、もともと上り線の仮線として作った線路を、下り電車が流用したため、下り電車と上り電車の線路の左右が入れ替わってしまった。 ちなみに、この区間を含む京急蒲田駅周辺の高架化工事が終了した後も、空港線の京急蒲田~糀
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