衆参両院の本会議は30日、国立国会図書館長に元副館長の大滝則忠・東京農大教授を起用する人事を承認した。4月1日付。国会図書館長にたたき上げの職員出身者が就くのは初めて。長尾真館長(75)は今月31日退任する。 国会図書館長は衆参両院議長が任命するポストで、初代館長(元国務大臣)を除き、衆参両院の事務総長経験者が天下る慣例が12代約45年間続いていた。07年に当時の河野洋平衆院議長が「慣例を切らなければいけない」として、元京都大学長の長尾氏を起用。後任に慣例が復活するか注目されていた。【青島顕】 大滝則忠氏(おおたき・のりただ)東京教育大(現筑波大)卒。68年国会図書館。03年副館長。06年から東京農大教授。67歳。山形県出身。