川崎市の女性に届いたメール。タレントのマネジャーを名乗っていた(画像の一部を加工しています) 有料メール交換サイトに誘い込まれて悩み相談などに乗った人たちが、高額な利用料を請求されるトラブルが増えている。数千万円を支払った事例もあり、各地で訴訟が起きている。中高年の被害も目立ち、専門家は「高齢者を狙った振り込め詐欺がメールを使った手口にシフトしている」とみている。 「病気の悩みを聞いて」「耳が聞こえないので文字でやりとりしたい」。2010年夏、川崎市に住む女性(70)の携帯電話に、見知らぬメール交換サイトからメールが届き始めた。ネット懸賞に登録した直後だった。 「返信こちら」と書かれたアドレスをクリックして返信すると、すぐに返事が届いた。最初は無料だったが、やりとりを続けるうちにサイトからポイントの購入を求めるメールがきた。1ポイント10円で返信には60ポイントかかる。「相談の途中で