二年前のことです。 東日本大震災から多少時間をおいたころにEvernoteのミートアップがありました。 裏方でお手伝いをしていた関係もあって忙しかったのをよく覚えていますが、イベントが終わって会場から出るときに、私はCEOのPhil Libinさんをつかまえました。ずっと気になっていたことを聞くためです。 私は質問しました。東日本大震災では多くの人がなくなったけど、その中にはEvernoteを使っていた人も少なからずいたのではないか。彼らのデータはどうなるのか。遺族がいるなら、それを渡す方法はないだろうか。### 主を失ったデータ Phil は沈鬱な顔で私のほうをみながら「それは我々も考えていた」と答えました。 「一人一人のEvernoteの内容は私たちにも読めない。でもあの日を境に、周辺地域でアクティビティがなくなったユーザーを、そして、そのおおよその数も、私たちは把握している」 ああや
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