売り上げの減少が続く地方競馬を支援するための改正競馬法が20日、参院本会議で可決、成立した。売上金に占める当たり馬券の払戻金の割合(払戻率)を柔軟に決められるように見直し、主催者の経営改善を図る。 払戻率は現在、算式によって機械的に決まり、平均で約75%となっている。これを競馬を主催する自治体が70~80%を目安とした一定の範囲内で設定できる方式に変更する。払戻率を下げて収益を増やしたり、逆に引き上げて客を集めたりすることを想定している。 改正法はまた、日本中央競馬会(JRA)などによる地方競馬への資金支援を5年間延長することも定めている。