多くの名力士を生み「相撲王国」と呼ばれた青森県で、中学生の競技人口の減少が止まらない。 県中学校体育連盟の各地区事務局によると、2012年度は11校41人で、部員数は10年前の3割の水準に落ち込んだ。「将来を担う人材が先細りする」と関係者は危機感を募らせる。 ◆今年度、7校休部 県中学校体育連盟の01年度以降の資料などによると、相撲部は02年度の28校をピークに減少傾向にあり、12年度は1校増えた一方で、7校が一気に休部となった。 元横綱・初代若乃花の故郷の弘前市では今年度、前頭・若の里の母校で、同市唯一の市立第二中学校相撲部が休部。同市出身の元小結・岩木山の関ノ戸親方(36)は「自分が頑張ることで地域の子供に夢を与えられると信じてきたので残念だ」と力なく語った。 約40年前、八戸市立大館中学校で相撲部員だった大相撲の峰崎親方(元幕内三杉磯)(56)によると、当時は南部地方だけで約20校に