[ワールドサッカーキング 2012.02.02(No.205)掲載] チャンピオンズリーグのグループリーグでマンチェスターの2強が敗北を喫したことにより、ヨーロッパの舞台でのイングランド衰退がささやかれている。しかし、現地記者の見解は180度異なるようだ。長くヨーロッパの盟主に君臨してきた“母国”の地位は、今シーズンの失敗だけで大きく揺らぐことはない。ウィルソン記者はそう断言する。 Text by Jonathan WILSON, Translation by Alexander Hiroshi ABE イングランドのクラブはこれまで、ヨーロッパの舞台において押しも押されもせぬ地位を築いていた。チャンピオンズリーグ(以下CL)でリヴァプールが5回、マンチェスター・ユナイテッドが3回優勝しているだけでなく、近年の大会を振り返ると、過去7シーズンで延べ7チームが決勝に駒を進めている。この