【アルジェ=亀岡典子】 人形浄瑠璃文楽の初のアフリカ公演が25日夜(日本時間26日未明)、アルジェリアの首都アルジェのイブン・ゼイドゥーン劇場で行われ、超満員の観客は、世界でも類を見ない三業(太夫、三味線、人形遣い)が一体となった人形劇・文楽に魅了された。終演後にはカーテンコールも起こり、人形遣いの桐竹勘十郎さん(59)ら出演者は笑顔で観客の盛大な拍手に応えた。 公演は、アルジェリアと日本の国交樹立50周年を記念して開催。現地の新聞各紙が今回の公演を大きく伝え、約550席の客席は立ち見も出る超満員に。 公演では、団長の勘十郎さんがフランス語で「両国の友好50周年をお祝いでき喜んでいます」とあいさつ。続いて勘十郎さんが戦国時代のヒロイン、八(や)重(え)垣(がき)姫を遣う文楽の人気作「本(ほん)朝(ちょう)廿(にじゅう)四(し)孝(こう)・奥(おく)庭(にわ)狐(きつね)火(び)の段」を上演