印刷 自転車の免許証を手にする県立柏陵高校の生徒。「身が引き締まる」と言う=福岡市南区の同校 自転車通学に免許制度を採り入れる独自の教育に福岡市南区の県立柏陵(はくりょう)高校が取り組んでいる。自転車のルール違反が社会問題化するなか、罰則もある制度で安全運転の意識を高める教育を目指している。 同校の免許制度は、警察庁が自転車の取り締まり強化を打ち出した2006年度から始まった。全生徒が毎年5月、模擬交差点などを設置したグラウンドで運転の実技をして、標識の見方などの交通法規を学ぶ座学や試験を受ける。合格すると「免許証」が交付される仕組み。自転車保険の加入と年3回の車両整備点検を受けることも義務づけている。 自動車の運転免許のように、違反をすると減点される。信号無視などの道交法違反はマイナス3点、通学路の違反は同2点などで、違反後は3日〜1週間、自転車通学を禁止。減点が10点になると停学