長野県上田市の居酒屋「魚民 上田お城口駅前店」で11日夜に日本酒と間違えて漂白剤を客に提供していたことが12日、県や消防への取材で分かった。客5人が体調不良を訴えて病院に搬送され、2人が手当てを受けたが、いずれも症状は軽いという。 上田広域消防本部によると、11日午後10時35分ごろ、「具合が悪くなっている客がいる」と119番通報があった。上田保健所が調査した結果、1合サイズのガラス製とっくりに、ふきんや食器の除菌に使う塩素系の漂白剤が間違えて入れられたという。 9人グループの客が注文した数本のうちの1本だった。漂白剤は無色透明で塩素系の臭いがした。飲んだ客2人の体調が悪くなり、ほかに口にした3人も念のため病院に搬送された。 同店は「事実確認をしているので、コメントできない」としている。