11月1日から開幕したフットサルワールドカップ(W杯)で、日本代表は「死のグループ」と呼ばれたグループCで3位となり、ワイルドカードで決勝トーナメント進出を決めた。三浦知良が日本代表に加わって注目度が高まるなか、見事に結果を出してみせた。 グループリーグ突破の最大の立役者はミゲル・ロドリゴ監督だろう。普段から「私は魔法使いではありません」が口癖の指揮官だが、グループリーグ3試合で見せた手腕は、“魔法使い”と呼ぶにふさわしかった。 「がんの宣告を受けたようなものだ」 ミゲル監督は、グループCの組み合わせが発表されたとき、そう感じたという。ブラジル、ポルトガル、リビアという組み合わせは想定されるなかでも最悪のものだったに違いない。しかし、その時点でミゲル監督は「ワイルドカードでのグループリーグ突破」に目標を切り替え、極めて現実的なプランを立てていた。 第1戦の相手ブラジルは世界王者だ。