全日本スキー連盟(SAJ)で3日、明らかになったサッカーくじ(toto)助成金の不正受給は、遠征費という選手強化の根幹に関わる問題だけに、関係者は頭を痛めそうだ。 SAJは2007~10年度の4年間、日本スポーツ振興センターに、選手から集めた参加費などを計上せず、計数百万円を不正に受給していた。 今年初めに発覚したスポーツ界を巻き込んだtoto助成金をめぐる不適切受給では、受給対象者が競技団体の負担分を寄付金で埋め戻す形で相殺していた。今回は会計上のルールを明らかに違反しており、スポーツ団体におけるずさんな資金の管理体制が改めて浮き彫りにした。 totoをめぐっては、超党派の国会議員でつくるスポーツ議員連盟のtoto制度改正の検討プロジェクトチームが、欧州主要リーグなどにもくじの対象を広げられるように、年内の法改正を目指している。こうした中での助成金の不透明な流れは、国民のくじに対する不信