グランドスラム優勝回数20回を誇るレジェンド、ロジャー・フェデラー(42)は、まったく異なるミッションに取り掛かるべく、2年前に競技を離れた──良き父、良き夫になるため、そしてシンプルに人生を楽しむために。引退決断の直後も、最後の日々も、決して簡単ではなかった。ドキュメンタリー映画『フェデラー ~最後の12日間~』が公開されたフェデラーに、スペイン「エル・パイス」紙がインタビューした。 有終の美を飾るまで ──友人のセヴェリン・ルティはこう言っています。スポーツ選手は引退で「2度死ぬ」と。あなたも同じ意見ですか? 信じられないような感覚なんだ。まるで自分自身の葬儀に出ているみたいな。自分は完全に冴えていて、起きていることすべてを、ものすごくピンぼけのスローモーションで経験しているんだ。 セヴェリンの言葉はきつく聞こえるかもしれないけれど、まだ引退していないスポーツ選手たちには、それが真に意
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