【ニューデリー=田尾茂樹】インド国防省は26日、核弾頭を搭載でき、中国全土を射程に収める長距離弾道ミサイル「アグニ5」(射程5500~5800キロ)の4回目の発射実験に成功したと発表した。 インドメディアによると、同省関係者は「最終試射」としており、今後、実戦配備への準備が本格化し、中国の反発を招く可能性がある。 実験は東部オリッサ州で行われた。アグニ5は複数の核弾頭を装備し、異なる目標を攻撃できる「各個誘導多核弾頭」の技術を採用しており、最大1・5トンまでの核弾頭を搭載することが可能という。インドはさらに性能を強化し、射程が6000~8000キロとされる新型ミサイル「アグニ6」の開発も進めている。