サリンを使用したアサド政権への「抑止力」としてシリアの空軍基地に向けて米駆逐艦が発射した巡航ミサイル(2017年4月) Ford Williams/Courtesy U.S. Navy/REUTERS <シリアから早期撤退したいというトランプ発言を聞いて大量殺人の欲求に火がついたのか? アメリカは、化学兵器は容認できないという言葉を実行に移すべきだ> ダマスカス近郊で、アサド政権が一般市民を標的に、猛毒を使った化学兵器による攻撃を行った疑いがある。もしもこれが真実ならば、アサド政権という「ならず者国家によるいつもの大量殺人」では済まない。アメリカにとっては大いなる侮辱であり、ドナルド・トランプ政権の信頼性に対する重大な挑戦だ。 シリアのバシャル・アサド大統領は、シリアからの早期撤退を望むという先日のトランプの発言を聞いてこんな賭けに出たのかもしれない。シリアから早く軍を撤退させたいと考えて