来年4月に予定されていた消費増税の先送りと7月衆参ダブル選の見通しが強まってきた。私は昨年8月以来、この欄で繰り返し、増税先送りとダブル選予想を示してきたが、その通りの展開だ。 なぜ、再び増税延期でダブル選なのか。あらためて考え方を書いておこう。 経済政策はあらかじめ何年も前から「こうする」と決め打ちすべきものではない。現実が常に揺れ動いている以上、状況に応じて柔軟に対応するのが大原則だ。 いま中国のバブルが崩壊し、歴史的低水準の原油価格が資源国を揺さぶって、世界的な株価低迷を引き起こしている。日本は相変わらずデフレを脱却できていない。日銀はマイナス金利導入に踏み切ったが、消費者物価上昇率2%の目標達成を早くとも来年9月以降に先送りした。 経済の先行きに暗雲が垂れ込めているのだ。首相官邸で開かれた国際金融経済分析会合に出席したノーベル経済学賞受賞者であるスティグリッツ教授の言葉を借りれば「
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