羽生棋聖は、新潟での棋聖戦第一局終局後のコメントで、こう語った。 「△4四銀(138手目)と上がって、行けるかなと思いました」(http://sankei.jp.msn.com/culture/shogi/090609/shg0906091932010-n1.htm) この将棋は142手で終局しているから、最終手の二手前である。昨年の竜王戦第一局(パリ)のときも、 「渡辺竜王が投了する前の数手、「△6七銀で勝利を確信した」と対局後に語った羽生名人のそれから三手の指し手は、最後までふるえることはなかった。」(http://kifulog.shogi.or.jp/ryuou/2008/10/13-8632.html) と書いたように、羽生さんが語る「勝利を確信したとき」とは、いつも本当に最後の最後のことだ。 『何て言うんでしょうかね、直線的に行って、わかりやすければそれに越したことはないんです