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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (97)

  • ハチが減っている、目撃される種数が世界で25%減

    コハナバチ科に属する、体長4.5ミリメートルのスミースマンズ・ファロウ・ビー(Lasioglossum smeathmanellum)。野生のコハナバチの観察報告は、この数十年間で激減している。(Photograph by Phil Savoie, Nature Picture Library) ハチは私たちのを支えてくれている。ミツバチやマルハナバチといった、花に集まるハナバチ類は、世界におよそ2万種が知られており、あらゆる用作物と果物の85%の授粉を担っている。 しかし、この重要な昆虫に異変が起こっているようだ。1月22日付けで学術誌「One Earth」に発表された論文によると、野生下で目撃されたハナバチの種数は、過去数十年で世界的に減少していることが明らかになった。2006年から2015年の間に報告された種数は、1990年代以前に比べて約25%も減っているという。市民による報告

    ハチが減っている、目撃される種数が世界で25%減
  • アラスカ沖の火山列島、実は1つの巨大火山か

    米アラスカ州のフォー・マウンテンズ諸島は、実際にはこの4つを含む6つの火山で構成される。写真中央のクリーブランド山は、アリューシャン列島で最も活発な火山のひとつ。上空には主要な航空路があるため、この列島の火山災害に関する研究は極めて重要だ。「ここは僻地だと思われており、実際そうなのですが、その9000メートル上空を毎日何万人もの人が通過しているのです」と地球物理学者のジョン・パワー氏は語る。(PHOTOGRAPH BY NASA) 米アラスカ州南部沖にあるフォー・マウンテンズ諸島(IFM)という火山列島は、実は1つの巨大なカルデラの一部かもしれない。その可能性を示す証拠が、12月7日に米地球物理学連合(AGU)の年次大会で発表された。もし当なら、その巨大な火山はかつて、1980年のセントヘレンズ山の大噴火が小さく見えるほどの大爆発を起こした可能性がある。(参考記事:「特集:シリーズ 地球

    アラスカ沖の火山列島、実は1つの巨大火山か
  • 14年間隠されていた「決闘する恐竜」化石、ついに表舞台へ

    2006年に、民間の化石ハンターが発見したティラノサウルスとトリケラトプスの化石。最近になって米国ノースカロライナ州の博物館に買い取られたことにより、研究が進むと期待されている。(PHOTOGRAPH BY MATT ZEHER) 10年以上、古生物学者たちが行方を気にしていた化石がある。有名な2つの恐竜ティラノサウルスとトリケラトプスが一緒に保存されている貴重な化石だ。しかも、2頭はしっかりと組み合い、まるで戦っているかのように見える。 化石には、「決闘する恐竜」というニックネームがつけられた。どちらの個体もそれぞれ優れたサンプルであるうえに、2頭の恐竜がひとつの化石に収まっているというのは極めて珍しい。死後にたまたま同じ川の砂州に流れ着いて重なり合ってしまったのか、それとも、当に格闘したまま一緒に息絶えたのか。その答えを知りたくても、これまで科学者がその化石を研究する機会はなかった。

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  • 第2回 伝説の大洪水と巨人、竜は実在したか

    世界各地の神話や言い伝えには、共通するテーマがある。西洋と東洋、あるいは新大陸のように遠く離れた所であっても、竜や大蛇と戦う勇者の話、人をう巨人の話などが伝えられている。人間が観念的に生み出した想像上の怪物が、偶然、世界各地で同じように描かれたのだろうか。それとも遠い過去の人類には何か共通の体験があって、それがおぼろげな記憶とともに各民族に伝承されてきたのだろうか。 古代ギリシャのかめに描かれた絵。ユリシーズと仲間が、巨人ポリュペモスの一つしかない眼をえぐっている。(Ulysses and his companions gouging out the eye of the Cyclops Polyphemus,illustration from an antique Greek vase, 1887 (color litho), French School(19th century)/B

    第2回 伝説の大洪水と巨人、竜は実在したか
  • ギャラリー:この世の果て? 地獄のような絶景写真12点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト

    「地獄の門」は、天然ガスが燃え続ける大穴。数十年前から燃え続けている。(PHOTOGRAPH BY GEORGE KOUROUNIS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) インドネシア、東ジャワ州のイジェン山。硫黄ガスの炎が斜面を流れている。(PHOTOGRAPH BY SUTANTA ADITYA, BARCROFT MEDIA, GETTY IMAGES)

    ギャラリー:この世の果て? 地獄のような絶景写真12点 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト
  • ギャラリー:この世の果て? 地獄のような絶景写真12点

    「地獄の門」は、天然ガスが燃え続ける大穴。数十年前から燃え続けている。(PHOTOGRAPH BY GEORGE KOUROUNIS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) インドネシア、東ジャワ州のイジェン山。硫黄ガスの炎が斜面を流れている。(PHOTOGRAPH BY SUTANTA ADITYA, BARCROFT MEDIA, GETTY IMAGES)

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  • 新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似

    患者から分離された新型コロナウイルス粒子の透過電子顕微鏡写真。CDCの新たな報告書は、21歳未満の致死的なCOVID-19症例を分析。その大半は、小児多臓器炎症症候群(MIS-C)と呼ばれる症状に由来していた。(Image by NIAID) 2020年2月以降、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に感染した米国の子どもは74万1000人におよぶ。 幸いなことに、その大半は比較的症状が軽く、また感染した子どもの16〜45%は無症状とも言われる。一方で、このグループ(21歳未満)の子どもたちは、「小児多臓器炎症症候群(MIS-C)」と呼ばれる重篤な疾患を発症することがある。 MIS-Cの初期症状には、発熱、発疹、腹痛、下痢、嘔吐などが含まれる。急ピッチで進められた数カ月におよぶ研究のおかげで、当初は原因がわからなかったさまざまな症状を、明確な疾患として特定できるようになった。 MIS

    新型コロナが「スーパー抗原」の可能性、一部が細菌毒素に酷似
  • 顕微鏡写真コンテスト2020、驚くべき受賞作20点

    ニコンが主催した第46回顕微鏡写真コンテストの入賞作品が発表された。世界中から寄せられた数千点にのぼる作品の中から選ばれた20点を紹介する。

    顕微鏡写真コンテスト2020、驚くべき受賞作20点
  • 地上で最古、12億年前の巨岩落下の数秒間を解明

    スコットランド北西部にあるクラッチトールの海岸の断崖の航空写真。右の建物の手前にある小さな浜辺の横の丘は、はるかな昔に崖から落ちた巨岩であることが明らかになった。(PHOTOGRAPH BY IAIN MASTERTON, ALAMY STOCK PHOTO) 英国スコットランドの海辺に、重さ約25万トン、長さ100メートルの巨大な岩が横たわっている。これはただの巨岩ではない。はるか昔、今から12億年前にこの場所に落ちてきた、「陸上で最古の落石」なのだ。 当時英ダラム大学の修士課程に在籍していたザカリー・キリングバック氏は、巨岩が落下した数秒間の出来事をつまびらかにしたいと考えた。 地球が冷えて岩石が形成されるようになって以来、無数の岩が崖から落ちてきたが、地質記録の中では古代の落石はほとんど見つかっていない。スコットランドのこの巨岩は、現代の大陸が形作られるより前、地上に動物が出現し、植

    地上で最古、12億年前の巨岩落下の数秒間を解明
  • 第6回 恐竜が絶滅した「瞬間」の化石が見つかった!

    昔は愚鈍とされていた恐竜。だが今は、鳥や哺乳類のような温血動物で、羽毛が生えていたものもいたことがわかっている。そこで、日を含めた恐竜研究の変遷や、最新のトピックスを教わりに、日の恐竜研究のパイオニアで国立科学博物館の特別展「恐竜博2019」の監修を務める真鍋真さんの博物館に行ってみた!(文=川端裕人、写真=内海裕之)

    第6回 恐竜が絶滅した「瞬間」の化石が見つかった!
  • 奇跡の恐竜化石、世紀の大発見 写真18点

    写真家ロバート・クラーク氏は、何度も驚嘆の声を上げずにはいられなかった。 クラーク氏はこれまで40を超す「ナショナル ジオグラフィック」誌の特集の写真を撮影してきた。専門は太古の生命や文化だ。中国では見事な羽毛恐竜の化石を撮影した。5000年前に氷漬けになり、ミイラ化した有名なアイスマン「エッツィ」が研究者の手で解剖された際にも、その様子を見つめた。2300年前に生きていた人々が沼の中で保存されているのが見つかると、革細工のようになった彼らの顔を撮り、親しみを感じさせる肖像を残した。 だが、カナダのロイヤル・ティレル博物館にやって来て、これから撮影する被写体を初めて目にしたとき、クラーク氏は笑ってしまった。 鎧竜のトレードマークである装甲は、たいてい腐敗の初期段階でばらばらになってしまう。しかし、この恐竜の場合は例外だった。見事に保存されたこの装甲を研究することで、ノドサウルス類の外見や

    奇跡の恐竜化石、世紀の大発見 写真18点
  • 3700年前の古代カナン人宮殿、地震で廃墟化

    イスラエル、テル・カブリ遺跡のカナン人の宮殿跡にある、壊れたワインの瓶(かめ)が並ぶ倉庫跡。3700年前に起きた出来事を探るための重要な手がかりとなった。(PHOTOGRAPH BY ERIC H. CLINE) 現在のイスラエル北部にあるテル・カブリ遺跡には、今からおよそ3700年前の紀元前18世紀、カナン人の見事な宮殿があった。6000平方メートルもの巨大な建物は現代のショッピングモールよりも広く、壁画が描かれ、豪華な宴会場があり、倉庫には100個以上の大きな瓶(かめ)に詰めたスパイスワインが貯蔵されていた。 ところが同世紀中に突然この宮殿は打ち捨てられ、以後1000年近くにわたり利用された形跡がない。 西暦2009年から遺跡の発掘が始まったものの、考古学者たちは困惑していた。これほど壮麗な建物は、この地のカナン人にとっては間違いなく政治の中枢だったはずだ。利用されなくなる直前まで改修

    3700年前の古代カナン人宮殿、地震で廃墟化
  • ギャラリー:美しくて恐ろしい世界の雷雲 写真11点

    米ネブラスカ州カーニーを流れるプラット川。嵐の空に鳥たちの影が浮かび上がる。(PHOTOGRAPH BY RANDY OLSON) アルゼンチンの都市コルドバ上空を照らす稲光。(PHOTOGRAPH BY MARIO TIZON, NATIONAL GEOGRAPHIC YOUR SHOT)

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  • 過去最大のブラックホール衝突を確認、科学者興奮

    今にも衝突しようとする一対のブラックホールの想像図。(ILLUSTRATION BY MARK MYERS, ARC CENTRE OF EXCELLENCE FOR GRAVITATIONAL WAVE DISCOVERY (OZGRAV)) 今から70億年以上前、2つの巨大なブラックホールがお互いのまわりを周り、やがて衝突して合体した。この激しい衝突により、時空のゆがみが波となって宇宙に広がっていった。重力波である。 2019年5月21日の早朝、はるか彼方で発生した重力波が地球に到達し、米国のLIGOとイタリアのVirgoという2つの重力波観測所でとらえられた。天文学者たちがその信号を分析したところ、これまで検出されたなかで最大の衝突と、理論上ありえないブラックホールについて、手がかりが得られた。(参考記事:「解説:ブラックホールの撮影成功、何がわかった?」) GW190521と名付け

    過去最大のブラックホール衝突を確認、科学者興奮
  • ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明

    トッケイヤモリ足裏の近接写真。指の部分が複雑な構造になっているのが分かる。 Photograph by Keller Autumn 自然界にはクライミングの名手がたくさんいるが、ヤモリより見事なものはおそらくいないだろう。 小さな爬虫類であるヤモリの多くは、吸着性のある足指でスパイダーマンのように切り立った壁をはい上がったり、天井からぶら下がったり、ガラスのようにツルツルした表面をしっかりつかむことができることが知られている。 ヤモリが持つ最高性能の吸着性はあまりにも見事なので、科学者たちはこれを模倣してテープや接着剤など人間が使う用途へ実用化しようと、10年以上熱心に研究を続けてきた。 今回新たに発表された研究で、ヤモリがくっついたり離れたりできる複雑な仕組みの一部が解明された。 科学者たちはモデルを使って、東南アジア原産種であるトッケイヤモリが足指の毛の角度を変えることで吸着力を強めた

    ヤモリ、足裏の吸着と解除のしくみ解明
  • ブラックホールが謎の天体をのみ込んだ、重力波で初検出

    2つのブラックホールが渦を巻きながら合体し、重力波を発する様子を可視化したもの。オレンジ色の帯は、放射線の量が最も多い部分を示している。この衝突は2019年8月14日に重力波検出器LIGOとVirgoによって観測され、小さい方の天体の質量が太陽の約2.6倍だったことが判明した。この質量は、中性子星とブラックホールの境界の確定につながる可能性があり、非常に興味深い。(IMAGE BY N. FISCHER, S. OSSOKINE, H. PFEIFFER, A. BUONANNO (MAX PLANCK INSTITUTE FOR GRAVITATIONAL PHYSICS), SIMULATING EXTREME SPACETIMES (SXS) COLLABORATION) 宇宙で不思議な衝突が起きた。 地球から約8億光年の彼方で、ブラックホールが正体不明の天体をのみ込んで激しく合体し

    ブラックホールが謎の天体をのみ込んだ、重力波で初検出
  • エベレスト 世界一高い気象観測所

    ナショナル ジオグラフィック協会とロレックスのパーペチュアル プラネット・エベレスト・エクスペディションに参加した気候学者が、標高8430メートル地点に、世界で最も標高の高い気象観測所を設置する。(PHOTOGRAPHS BY MARK FISHER) 世界一標高の高い気象観測所の設置に彼らは着手した。嵐を生み出す風や、気候変動に関するかつてないデータを科学者にもたらすためだ。彼らは体力を振り絞ってエベレストに登り、標高の異なる五つの地点に観測所を設置した。そしてエベレストでは、何事も簡単にはいかないと思い知らされたのだ。 チベット高原に夜明けが訪れる頃、エベレスト南東稜で3人の登山者が対応策について話し合っていた。 そこから1500メートル以上も低い場所では、太陽の光が帯状に連なる雲を輝かせていた。 しかし、分厚いダウンスーツと酸素マスク、ヘッドランプを身に着けた男たちに、その壮大な景色

    エベレスト 世界一高い気象観測所
  • 新型コロナ、年齢や持病など「重症化リスク」の真相

    前回、致命割合について注意しなければならないことについて確認したので、今回はもう一歩進んで病原性の年齢差について。 若者は重症化しにくいとか、高齢者は重症化しやすいというのは、どの程度当なのだろうか。これについては、中国での年齢別の致命割合(CFR)が報告されている。CFRについては前回大切な議論をしたので、今回からの読者はぜひ参照のこと。 「2月11日までのデータが、中国CDC(疾病対策センター)の週報(※1)に出て、COVID-19の年齢別の致命割合(CFR)が明らかになりました。たしかに年齢とともにリスクが上がっていきます。80歳以上で確定診断がついた患者の15パーセント近くが亡くなります。一方、10代から30代までが0.2パーセント、40代が0.4パーセントでした。たしかに高齢者よりも低いですが、これも決して低いわけじゃないんです。誰でもかかるような病気で、10代、20代の若者が

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  • 世界最大の淡水魚は何か? 新たな有力候補が浮上

    乾いたジャイアント・フレッシュウォーター・スティングレイの皮を広げて持つ、スマトラ島南部の漁村、ブンギンの住民たち。(PHOTOGRAPH BY STEFAN LOVGREN) 海で最大の魚はジンベエザメだと、たいていの人は知っている。だが、世界最大の淡水魚は何だろうか? 一見、簡単そうな問いに思えるが、実はその答えははっきりしていない。 公式には、体重ランキングのトップはメコンオオナマズということになっている。2005年にタイ北部で捕獲された標は、293キロという驚異的な重さだった。しかし研究者たちは、それを上回る最有力候補がいると以前から考えている。エイの仲間、ジャイアント・フレッシュウォーター・スティングレイだ。(参考記事:「動物大図鑑 メコンオオナマズ」) この見立てを補強する証拠が、最近相次いで見つかっている。 ゴリラの2倍の重さ インドネシアの河川における最近の調査によると、

    世界最大の淡水魚は何か? 新たな有力候補が浮上
  • 海底下にガス貯留層、温暖化の「時限爆弾」に

    メキシコ湾の深部にある氷状のメタンハイドレートが、海底下に埋まったメタンを閉じ込めている。(PHOTOGRAPH COURTESY NOAA OKEANOS EXPLORER PROGRAM) 世界各地の海底下には、二酸化炭素(CO2)とメタンの大きな貯留層が、いくつも存在している。これらは、気候を大きく変えうる「時限爆弾」のようなものだ。 そして、導火線には火がついている。 海底では、CO2またはメタンを含んだ氷のような固体「ハイドレート」がふたとなって、強力な温室効果ガスを閉じ込め、海中や大気中に出ていくのを防いでいる。しかし、科学者によると、ハイドレートの一部は、周囲の海水温があと数度上がると解け出すという。 そうなると、非常にまずいことになる。二酸化炭素は、温室効果ガスの排出量の約4分の3を占めており、何千年も大気中にとどまる可能性がある。メタンは、大気中にとどまる期間は約12年と

    海底下にガス貯留層、温暖化の「時限爆弾」に