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ブックマーク / natgeo.nikkeibp.co.jp (97)

  • 脳にとって「最高の刺激」とは何か、脳の劣化を防ぐ秘訣

    中国貴州省安順市の公園で太極拳をする中高年の人たち。太極拳のゆっくりとした動作は、あらゆる年齢の人のバランスを向上させ、脳を活性化させる。(PHOTOGRAPH BY LU WEI, VCG/GETTY IMAGES) 脳の健康は、その人がどのくらい長く生きられるかを示す最も有力な指標かもしれない。若いときから長く変わらずに充実した人生を送れるか否かは、脳の健康を保てるかどうかにかかっている。 車に優しい運転を心がけ、高品質のガソリンを給油し、定期的にオイルを交換し、消耗した古い部品を交換しながら乗った車は、乱暴に乗り、整備もしない車よりも長持ちするだろう。同じように、中高年の脳を健康に保つ最も簡単な方法は、心身に良い習慣を身につけることだ。 では、長年にわたり心身に良くない習慣を続けた人が脳の衰えを感じはじめたときにはどうすればよいのだろうか? 車なら、いつでもエンジンを乗せ換えられる。

    脳にとって「最高の刺激」とは何か、脳の劣化を防ぐ秘訣
  • 謎の巨大エイに発信器を初めて装着、ベールを脱ぐ驚きの生態

    体長3メートルに達することもあるスモールアイ・スティングレイは、体のわりに小さな目を持つことからそう名付けられた。(PHOTOGRAPH BYANDREA MARSHALL) モザンビークの海で、研究者たちが初めて野生のスモールアイ・スティングレイ(Megatrygon microps)に発信器(タグ)を取り付けた。海にすむアカエイの仲間では世界最大で、体長が3メートルに達することもある。めったに姿を見せない希少な種で、絶滅の危機に瀕している可能性がある。 バザルト諸島沖で何週間もスモールアイを探していたアンドレア・マーシャル氏は、浅瀬でその姿を目にするとすぐに海に潜った。そして、長さ180センチの棒で体に軽く触れ、腹部から小さな皮膚サンプルを採取した。幸い、エイが強い反応を示すことはなかった。スモールアイには人間の前腕ほどの大きさの棘があり、少しでも動きを誤ると「こちらの命に関わります」

    謎の巨大エイに発信器を初めて装着、ベールを脱ぐ驚きの生態
  • 第11回 『赤毛のアン』聖地巡礼

    It's delightful when your imaginations come true, isn't it.” 農場の白い柵にこの一文が記されていた。柵の向こうには緑の切屋根の家、グリーン・ゲイブルズがある。『赤毛のアン』を初めて日に紹介した村岡花子は、これを「想像していたことがほんとうになるってうれしいことじゃない?」と訳した。物語の冒頭、馬車でグリーン・ゲイブルズに向かう途中、孤児院から来た女の子アン・シャーリーがマシュウ・クスバートに語りかける中で発した言葉である。 モンゴメリの生涯をたどる展示 2022年6月、私はこの柵の文章を感慨深く眺めた。前回プリンス・エドワード島(以下PEIと略す)を訪れたのは1983年のこと。米国ボストンから長距離バスと飛行機を乗り継いで、やっとたどり着いたというのに、季節はずれの3月末、グリーン・ゲイブルズはまだ閉館中だった。外観だけカメ

    第11回 『赤毛のアン』聖地巡礼
  • 2022年の驚くべき発見22 人類の知はこれだけ広がった

    毎年、世界中の研究者が、人類の知の蓄積に貢献している。 古生物学者や考古学者は過去の痕跡から、はるか昔に失われた生命や文明を明らかにする。生物学者や地球科学者は地球とこの星に暮らす生命の仕組みを解明し、天文学者は地球の外に広がる謎を追求する。そして医学者は、人体の複雑さとそれを脅かす病気を研究し、人類という種を守るための新たな手段を開発する。 人類の絶え間ない探求と実験からもたらされる発見は、予想もしなかったようなものであることも少なくない。今年、特に大きな驚きとなった発見を以下にまとめた。

    2022年の驚くべき発見22 人類の知はこれだけ広がった
  • 2.7トン超の巨大マンボウが見つかる、世界記録を更新

    2021年12月9日、科学者らは、アゾレス諸島のファイアル島沖に浮かんでいるところを発見された巨大なマンボウの死骸を引き揚げ、その重さを測った。写真はニュージーランド沖で撮影されたウシマンボウ。(PHOTOGRAPHS BY RICHARD ROBINSON, NATURE PICTURE LIBRARY) その凄まじく大きな白いマンボウの死骸を見た瞬間、ホセ・ヌーノ・ゴメス・ペレイラ氏は、これは記録を更新するのではないかと考えた。 2021年12月9日、大西洋に浮かぶポルトガル領アゾレス諸島の沖合だった。海洋生物学を研究するゴメス・ペレイラ氏は、アゾレス諸島の海洋生物座礁ネットワークと、海の監視を行う非政府団体「Atlantic Naturalist Association(大西洋ナチュラリスト協会)」と協力して、通報のあった現場を訪れていた。 巨大な海洋生物の腐りかけの死骸は、人間の健

    2.7トン超の巨大マンボウが見つかる、世界記録を更新
  • カーリングの石が曲がる仕組み、「世紀の謎」をついに解明

    目標の円内を狙い円形の石を滑らせる氷上の団体競技、カーリング。石を反時計回りに回転させると、直感とは逆に左に曲がっていく仕組みを、精密な画像解析を基に解明した。立教大学の研究者が発表した。石の底面の特定部分の微細な突起がリンクの氷に引っかかり、旋回が起きるため。100年近くにわたり、議論の的となってきた謎を解決したという。 石の進む方向の前側が氷と最もよく擦れる部分だと考えると、反時計回りの石は反作用の摩擦力を受けて右へと曲がっていくと、直感では考えがちだ。ところが実際には逆で、1924年以降、さまざまな仮説が立てられ議論が交わされてきた。物理学の観察対象としては単純なものだというが、検証に足る精密な実験データが技術的に得られてこなかった。なお、石の底面は中央が窪んでおり、縁のリング状の部分のみが氷に接触して滑っていく。

    カーリングの石が曲がる仕組み、「世紀の謎」をついに解明
  • 【動画】巨大クジラが300頭を超える「大宴会」、撮影に成功

    これまで撮影されたなかでは最大規模を誇る、300頭超のナガスクジラの群れが採餌する様子。撮影者が「昔の海戦で砲弾が炸裂しているよう」と言うシーンは1:02前後から。映像はディズニープラスで配信中のナショナル ジオグラフィックの新番組、「バーティーのハイテク・アドベンチャー」用に撮影された。(解説は英語です) ナガスクジラ(Balaenoptera physalus)は体長20メートル以上、体重はおよそ80トンにもなる、地球で2番目に大きな哺乳類だ。しかし20世紀中に南半球だけでも70万頭以上が主に鯨油目的で乱獲され、ほんの数十年前まで絶滅が危ぶまれていたため、大群で餌をべる光景はもはや過去のものと考えられていた。 ところが今回、科学者と映像制作者から明るいニュースがもたらされた。300頭強の大群が、かつての餌場である南極海で餌をべる様子が記録されたのだ。 クジラが海面から潮を噴き上げる

    【動画】巨大クジラが300頭を超える「大宴会」、撮影に成功
  • 重さ300キロの巨大エイが見つかる、淡水魚の世界記録を更新

    体重測定のために一時的に水から出された、重量約300キロの巨大エイ。地元の人たちと科学者が頻繁に水をかけながらすばやく計測を行った後、魚は川に戻された。(PHOTOGRAPH BY S. OUNBOUNDISANE, FISHBIO) カンボジア北部のメコン川に浮かぶコー・プレア島の漁師モウル・トゥンさんがその巨大エイを釣り上げた時、これまで見たことがないほど大きいことは確信した。しかし、世界最大の淡水魚として記録されるとまでは予想していなかった。 「これは危機的な状況にある巨大エイが、まだ存在していることの証拠です」と、米ネバダ大学リノ校の魚類学者で、ナショナル ジオグラフィックのエクスプローラーでもあるゼブ・ホーガン氏は言う。氏は約20年にわたって巨大淡水魚の記録を続けてきた。 ナショナル ジオグラフィック協会が支援するホーガン氏の巨大魚探索計画「メガフィッシュ・プロジェクト」は、20

    重さ300キロの巨大エイが見つかる、淡水魚の世界記録を更新
  • ゾウに乗って戦ったベトナムの伝説的ヒロイン、徴姉妹とは

    ベトナムで、通りや寺の名になっている「ハイバチュン」。実はある姉妹を指している。ベトナムの民族的英雄である徴姉妹(チュン姉妹)だ。 ベトナムは紀元前111年から939年まで中国の支配下にあった。そのさなかである西暦40年、徴側(チュン・チャク)と徴弍(チュン・ニ)の姉妹は、後漢に対する反乱を指揮して独立を勝ち取った。反乱はわずか3年で鎮圧されてしまったが、ベトナム人は昔から徴姉妹のために供物を捧げ、ゾウに乗って戦に向かう姉妹をカラフルな山車や物のゾウを使って再現し、勇敢な姉妹を讃えてきた。

    ゾウに乗って戦ったベトナムの伝説的ヒロイン、徴姉妹とは
  • 宝石をカガクする! 特別展「宝石」 監修者が見どころを解説

    2月19日(土)~6月19日(日)まで、東京上野の国立科学博物館で特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」が開催されます。古くから人類を魅了し続けてきたさまざまな宝石とジュエリーを一堂に集めた展覧会。宝石の誕生や美しさの科学とあわせて、主な見どころを監修者に語っていただきます(編集部)。 宝石は、地球という大きな星の小さな「かけら」から見いだされます。46億年にわたる地球の生い立ちでは、悠久の自然の創作が繰り返されています。その自然造形物に秘められた、彩り、輝き、煌めきが、古より人々の英知により磨き出され、今日まで伝承されています。宝石は、美しさの「理由(わけ)」を光にこめて語っています。その「理由」を、地学、化学、物理、産業技術などの科学の観点からひもとき、世界的な宝飾芸術コレクションを通じて文化の観点から鑑賞していただく展示構成となっています。 展では、ダイヤモンドやルビー、サファイア

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  • 化石を食べる生物が深海で見つかる、北極海の海綿、前代未聞

    すでに死んでいるか死にかけているカイメンが白い細菌に覆われ、そこにヒトデが群がっている。北極海の海山で多数のカイメンが発見され、科学者たちを驚かせた。(PHOTOGRAPH COURTESY OF ALFRED WEGENER INSTITUTE / PS101 OFOBS TEAM) 氷に覆われた北極海の真ん中の海底で、べ物を見つけるのは難しい。場所によっては水深4000メートルを超える海底のサンプルを採取すると、肉眼で確認できる生物がほとんど、あるいは全くいない泥ばかりだ。 ところが、2011年、そんなサンプルに珍しいものが含まれていた。最初にそれを見た学生は「シロクマ!」と声を上げた。 白い毛皮に見えたものの正体はカイメン(海綿)の一部で、衝撃的だったとドイツ、アルフレッド・ウェゲナー研究所の海洋生物学者アンティエ・ボエティウス氏は振り返る。「このエリアにいるカイメンの数は、おそら

    化石を食べる生物が深海で見つかる、北極海の海綿、前代未聞
  • トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷

    2022年1月15日、トンガ王国の海底火山が恐ろしいほどの大噴火を起こした。日の気象衛星が撮影したこの画像の右手に噴火の様子が確認できる。(PHOTOGRAPH BY JAPAN METEOROLOGY AGENCY VIA AP) 2021年末、南太平洋の島国トンガで、海面から顔を出していたある火山島フンガトンガ・フンガハアパイが噴火を始めた。当初は灰色の噴煙と控えめな爆発が起こる程度のもので、トンガの住民以外に気付く人もほとんどいなかった。 年明け早々にいったん活動が穏やかになったが、その後一転して激しくなり、高く上がった火山灰の柱は、記録的な量の雷を発生させた。「1分間に5000〜6000回、つまり1秒間に100回の雷が発生するようになったのです。信じがたい量です」。気象測定を行うフィンランドの企業ヴァイサラ社のクリス・バガスキー氏はそう述べている。 そして1月15日、火山は凄まじ

    トンガ火山噴火、何が起きたのか、1秒間に100回の雷
  • 巨大な魚竜の化石が見つかる、英国最大、1億8000万年前

    恐竜と同じ時期に生息してはいたものの、海を泳ぐこの爬虫類は恐竜とはまったく別の生き物だった。彼らは今から2億4600万年以上前の三畳紀に、陸生の爬虫類から進化した。やがて体形が魚のような流線形に近づいていった魚竜の様々な仲間たちは、9500万年前頃まで海をすみかとして繁栄した。 魚竜の多くは、現在のサメと同じくらいの大きさで、魚やイカなどの小さな獲物をべていた。一部には、他の大型の海生爬虫類をべるような頂点の捕者もいた。これまでに記録されてきた中でも特に大きな魚竜といえば、2億5000万〜2億100万年前の三畳紀のものだった。 ところが、ラトランドの化石は地質学的により若い約1億8000万年前のものであり、またこの個体が巨大であったことは疑いの余地がない。「この大きさで、これだけ完全な化石を見つけるというのは驚くべきことです」と、ベルギー、リエージュ大学の古生物学者レベッカ・ベニオン

    巨大な魚竜の化石が見つかる、英国最大、1億8000万年前
  • ウナギとワカサギが激減した宍道湖

    魚類と呼ばれる動物は5億年前から地球に存在し、現在の世界の海や川には3万3462種もいるとされる。魚類がうまれてからの5億年の間には、すべての生物種の9割以上が絶滅した大量絶滅時代(約2億5100万年前、ペルム紀末)があり、魚類も大部分が絶滅した。 書で対象としているのは、そんな壮大な物語ではない。全魚類ではなくウナギとワカサギの2種類だけ。そのうえ世界全体ではなく日、それも島根県の宍道湖という汽水(=海水と淡水が混じった水)の湖で起こったできごとが中心だ。この湖では1993年からウナギとワカサギがまったく漁獲されなくなるくらい減ってしまった。その原因は何か? 著者は水田で使われる農薬の一種であるネオニコチノイド系殺虫剤の影響だと考えている。 宍道湖は面積79㎢の日で7番目に広い湖で、湖当たり年間漁獲量は長年、日一をキープしている。漁獲量の大部分は魚ではなくヤマトシジミという二枚貝

    ウナギとワカサギが激減した宍道湖
  • 絶滅した巨大カメの卵を発見、中の子ガメから特定

    中国で発見された卵の化石は、中に眠っていた子の骨格から、絶滅した巨大なカメのものと判明した。 (ILLUSTRATION BY MASATO HATTORI) 2018年夏、中国河南省のある農家で、古生物学者の韓 鳳祿(ハン・フェングル)氏と江 海水(ジアン・ハイシュイ)氏は、丸みを帯びた岩石が詰まった箱をのぞきこんでいた。この地域は恐竜の卵が出土することで知られ、農家の主は自宅近くで化石を収集していた。 収集品の中で、一つの球形の石が学者たちの目を引いた。ビリヤードのボールのような見た目で、これまで見た恐竜の卵とも違っていた。(参考記事:「史上最多、215個の翼竜の卵を発見、中国」) 武漢の中国地質大学を研究拠点とするハン氏とジアン氏は、当初、その卵が新種の恐竜のものかもしれないと考え、慎重に調べた。その結果、もっと希少な卵であることが判明した。絶滅した巨大ガメの卵だったのだ。 2021

    絶滅した巨大カメの卵を発見、中の子ガメから特定
  • どう終わる?コロナのパンデミック 過去の感染症からわかること

    米テキサス州ヒューストンのドライブスルー検査場で、新型コロナウイルスの自己検査キットを手渡す医療従事者。(PHOTOGRAPH BY CALLAGHAN O'HARE, BLOOMBERG VIA GETTY IMAGES) 今年に入って減少傾向にあった新型コロナウイルス感染症の新規感染者数が、7月以降に世界各地で増加し、目の前に見えていたトンネルの出口が遠ざかってしまったような徒労感を覚える。 2021年5月、米国、ヨーロッパの一部、中東ではワクチン接種率の上昇に伴って新規感染者数が減少すると、社会的規制や旅行制限が解かれ、店は一斉に営業を再開した。ところが、喜んだのもつかの間。7月に入って米国ではワクチンの接種者数を示すグラフが横ばいとなり、感染力の強い変異株が猛威を振るうようになる。公衆衛生当局は再び方針を転換し、マスクの着用を推奨し、ワクチン接種を呼びかけた。 世界保健機関(WHO

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  • ライオンVS.カバ、異例の対決

    若いカバを襲う2頭のオスライオン。専門家によると、非常に珍しい対決という。南アフリカ共和国のサビ・サンド動物保護区で2006年撮影。 Photograph by Andrew Schoeman, National News/Zuma Press 2006年、南アフリカ共和国のサビ・サンド(Sabi Sand)動物保護区を訪れていた写真家アンドリュー・スクーマン(Andrew Schoeman)氏は、ある朝、苦しげな鳴き声で目を覚ましたという。確認するため外に出ると、カバがライオンに襲われ、水辺に追い込まれていたのだ。「カバは水たまりに入り、隙あらば逃げようとしたが、その度にライオンが襲いかかる。その場に留まるしかなかった」とスクーマン氏は振り返る。 ◆希少な事例 野生ネコ科動物の保護団体「パンセラ(Panthera)」の代表を務めるルーク・ハンター(Luke Hunter)氏は、「ライオン

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  • 壮絶!キングコブラ vs ニシキヘビ、共に死す

    フェイスブックに投稿された写真。キングコブラがアミメニシキヘビを殺してべようとしたが、体に巻きつかれ、絞め殺されてしまった。発見されたとき、どちらのヘビも死んでいた。 先日、超大物のヘビ2匹による死闘が目撃された。結果は相打ち。互いの体が絡み合う、身の毛もよだつ写真が残された。 この一戦に臨んだのは、キングコブラとアミメニシキヘビ。頭の後ろをコブラにかまれ、猛毒を注入されたニシキヘビは、相手の体を締め上げて殺そうとしたようだ。この反撃は成功し、キングコブラは死んだが、ニシキヘビも息絶えた。(参考記事:【動画】ニワトリがコブラに圧勝!なんと丸のみ」) 「目を疑うような光景ですが、いかにもありそうなことです。自然は恐ろしいところですから。自分をべかねない大きなヘビでも、べようとするかもしれません」 こう話すのは、米フロリダ自然史博物館のコールマン・シーヒー氏。彼によると、この死闘の舞台は

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  • もう見られない「失われた絶景」21選

    レグジラビーチ(モロッコ) モロッコ南西部、シディイフニ近くのレグジラビーチにある、海に突き出した赤い岩のアーチ。その2のうち1が、2016年、巨大な崖の重みに耐えかねて崩れ落ちた。さび色に彩られたこの「隠れ家」的なビーチは、夕日の美しさで知られていた。この場所によく似た景色は、ジュラ紀の赤い離れ岩が浮かぶ英デヴォン州ラドラン・ベイで見られる。(PHOTOGRAPH BY ZZVET, GETTY IMAGES) ジェフリーマツ(米カリフォルニア州) ヨセミテ国立公園のセンチネルドームの上で、立ち枯れて風に吹かれていたジェフリーマツ。写真家アンセル・アダムスが撮影して有名になったこのマツは、2003年についに倒れた。絶景が望めるセンチネルドームの頂上には、木はこれ1しか生えていなかった。1860年代にはすでにガラス乾板写真の被写体になっていて、世界で最も多く写真に撮られた木だとも言わ

    もう見られない「失われた絶景」21選
  • サメと巨大イカが対決、初の証拠、前代未聞

    カリブ海のバハマ諸島沖を泳ぐヨゴレ。ヨゴレは通常、海面近くで捕するため、今回の発見はいっそう興味深い(記事に登場する個体の写真は次のページに)。(PHOTOGRAPH BY BRIAN J. SKERRY, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 米ハワイ諸島沖の深海で、サメが巨大なイカと格闘した。相手はダイオウイカかもしれない。 体長2メートルのヨゴレ(Carcharhinus longimanus)というサメの体表に、巨大な触腕によるゴルフボール大の吸盤の傷跡が残されていたのだ。 これは、ダイオウイカあるいは水深300メートル以上の深海に生息する大型のイカとサメが対決したことを示す、初の科学的な証拠だと研究者たちは言う。 深海へ潜るマッコウクジラとダイオウイカの闘いはよく知られているものの、サメが巨大な頭足類と対決しているという証拠はこれまでなかった。 偶然撮影された写真

    サメと巨大イカが対決、初の証拠、前代未聞