今回は、ベトナムからオープンソースソフトウエア(OSS)の活用状況を見ていきましょう。ベトナムでのビジネスの拠点となっている、北のハノイ市と南のホーチミン市にある“生きの良い”ベンチャー企業を取り上げます。 ハノイ市にあるLuvina Software社は、JavaやPHPなどを用いたシステムインテグレーションを得意としているベンダー(写真1)。日本を中心に世界中からオフショア開発を受託しています。社長のレ・クアン・ルオン氏は、東京工業大学で6年間学び、日本のIT企業で2年間働いた経験を持っています。そのため、“ベトナム人でありながら、国際感覚を持っている人”です。こんな風に紹介したのは、ベトナムが“OSSの発展の初期フェーズ”にある理由とベトナムでのビジネスの難しさが、この点にあるからです。 レ社長いわく、多くのベトナムのプログラマが共通に持つ気質の1つとして「言われたことを最小の労力で