さて, そろそろオブジェクトの話に入っていきましょう。 まずは new 演算子の話から。 例によって「プロローグ」で挙げた文献を頻繁に参照しています。 これらの文献を参照しながらご覧になることをお薦めします。 「データ型」の回では new 演算子を使った以下の式については軽く流しただけで終わってしまいました。 var point = new Object(); new 演算子は空のオブジェクトを生成し, (その参照を) this に格納して右オペランドの関数に渡します。 この「オブジェクト」はデータ型のオブジェクトとはニュアンスがちょっと違います。 紛らわしいですね。 ここで「オブジェクト」に関する用語を整理しておきましょう。 オブジェクト指向プログラミングにおける「オブジェクト」の実体は関連するデータやメソッドをパッケージした単位です。 そういう意味では変数もひとつの「オブジェクト」です