製品開発スケジュールにしても,不具合やバグ修正のスケジュールにしても,日本とアメリカでは根本的なアプローチの仕方が異なります。それがネックとなって,意見が噛み合わないことが少なくありません。 あくまでも一般論ですが,アメリカ企業のスケジュールは,遅れることはあっても早まることはあまりないです。「90%の確率でこのスケジュールを守れる自信があります」とか,「もし2週間前倒しをするとなると,実現確率は50%になります」というコメントがよく聞かれるのは,彼らのスケジュールがスタッフの人数や稼動時間を考慮した現実味のあるものであることを示唆しています。 アメリカ流は,開発プロセスの各工程とその内容,次のステップへの移行条件が明確に定義されているので,各工程にかかる員数と時間が計算しやすいというのが特徴です。言い換えれば,開発が想定通りに進んだ時のベストケースで基本スケジュールが立てられることが多い