Webの安全性を向上するとして期待されるEV SSL証明書。国内市場に登場しておよそ1年半が経過し、金融機関を中心に徐々に導入が進んでいる。実際には、どういった効果が期待されるのか。あらためて一般消費者や導入企業におけるメリット、および留意点を整理したい。 また、市場に浸透するにつれ、EV SSLには多くのプレイヤーが存在し、ゆえに絡み合って解決の糸口がなかなか見えてこない問題があることも明らかになってきた。 同特集では、そうした現状を数回にわたって紹介する。一回目となる今回は、EV SSLが登場した背景と一般消費者におけるメリットと留意点について、日本ベリサイン、マーケティング本部 マーケティング部プロダクトマーケティング プロダクトマネージャの阿部貴氏に話を聞いた。 ■ フィッシング詐欺によってWebにまん延した不信感 EV SSL証明書が登場した背景には、Webの危険性が高まったこと