1回目のマイナーGCまでの流れを把握する 前回は、HotSpot JVM(以下HotSpot)のヒープ構造を解説しました。今回は、HotSpot JVMの4つのヒープ領域がどのように使用されていくのかを見ていきましょう。 まず、アプリケーションがオブジェクトを作成すると、HotSpotはそのオブジェクトにEden領域を割り当てます。 図1 オブジェクトが生成されるとEden領域が割り当てられる アプリケーションが処理を実行していくと、オブジェクトがどんどん作成されていきます。その結果、Eden領域が次々と使用されていきます。 Eden領域がいっぱいになり、空き領域がなくなると、HotSpotはNew領域を対象にGCを行います。このGCは「マイナーGC」と呼ばれ、世代別GCで言う「若い世代のGC」になります。 このように、Eden領域で短命なオブジェクトを回収することで、ヒープを再利用できる