「もやし生産者の窮状にご理解を!」「このままでは日本の食卓から『もやし』が消えてしまうかもしれません」――もやし生産者の業界団体が発表した声明に、反響が広がっている。 お手頃な値段のもやしは、庶民の味方としておなじみだ。しかしその「安さ」が災いして、コスト増に対応しきれず、廃業する生産者が相次いでいると団体は訴える。業界の思わぬ「窮状」に、消費者からは驚きの声が上がるとともに、「値上げしていい」「今までが安すぎた」など、生産者へのエールも出ている。 生産者、この8年でほぼ半減 都内のあるスーパーのチラシ。日曜日の「朝市」の目玉商品の1つとして、「もやし」の写真が掲載されている。その値段は、1袋15円(税抜)だ。元々数十円程度で売られているもやしだが、特売などではこのように、さらに値引きされることが少なくない。15円どころか、10円、中には「1円」という値付けもある。 そんな中、もやし生産者