商標・意匠図形を対象とした画像データベースシステムにおいては、例示画をキーと して類似画を検索できることがヒューマンインターフェースとして基本的かつ重要な 機能である。例えば、ある図形を新たに商標として登録する場合には、類似した図形 が既に商標として登録されているかどうかを調べる必要がある。現在、このような類 似性の判定を含めた検索作業は、専門家が図形に割当てたキーワードと目視検査によ り行なっている。商標として登録したい図形をシステムに例示して類似した図形を検 索できれば、画像データベースシステムを使って判定を自動化できる。 ここでは、例示画をキーとした主観的な類似画検索の手法について考察する。例示画 をキーとした類似画の検索では、システムは例示画から何等かの画像特徴を抽出し、 例示画とデータベース中の画像がどれくらい似ているかを評価する必要がある。その 評価には、各利用者の感じる主観的