『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』桜木 紫乃 (著)角川文庫 あらすじ北海道の釧路にあるキャバレー「パラダイス」で雑用係をしている二十歳の章介。 ある日、章介の暮らすオンボロアパートに父が小さな箱に入ってやってきた。 母が置いていった父の骨壷と共に過ごしていた章介だが、ひょんなことからマジシャン、歌手、ダンサーというメンバーたちと1か月の間、同居することに。 苦労の多い人生を送ってきたであろう彼らとの賑やかな日々は、章介に寂しいという感情や家族の温もりを教えてくれる。 強烈な個性を持つ3人との1か月の同居生活母が稼いだ生活費から章介のお年玉まで片っ端からギャンブルに当てては溶かしてしまっていた父。 そんな父が亡くなり、葬式は出るかとの母からの問いに「行かない」と答えた章介。 すると父の骨壷と母からの手紙がドアの前に。 「父ちゃんを頼みます」との文面に、ようやく母も父親から解放されたの