東京電力福島第一原子力発電所で、「トレンチ」と呼ばれる地下のトンネルに高濃度の汚染水が流れ込んでいる対策として、トンネルの大部分をセメントで埋め立てたにもかかわらず、依然として水位の変動が続いていることが分かりました。 東京電力は、埋め立てた部分に隙間ができているとみて対策を検討することにしています。 福島第一原発の建屋からトレンチに流れ込んでいる高濃度の汚染水について、東京電力は当初、一部を凍らせるなどして流れをせき止めたうえで抜き取る計画でしたが、作業が難航したため、先月から汚染水が入った状態のままセメントを流し込み、トレンチの埋め立てと汚染水の抜き取りを並行して進めてきました。 26日開かれた原子力規制委員会の会合で、東京電力は、地上とトンネルを結ぶ4か所の縦穴を除いて埋め立てが終わり、およそ2500トンの汚染水を抜き取ったと報告しました。 ところが、縦穴から試験的に汚染水をくみ上げ