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ブックマーク / essa.hatenablog.com (11)

  • 日本教と原子力問題 - アンカテ

    原子力問題の中核には日教という問題があると思う。 山七平の「空気」 阿部謹也の「世間」 河合隼雄の「中空構造」 岸田秀の「内的自己と外的自己の乖離」 井沢元彦の「言霊」 この人たちをはじめ、多くの人が日人の精神構造とそこから来る社会の構造に、何か独特の要素があることを指摘してきた。このエントリでは、それらを総称して「日教問題」と呼びたい。 この日教問題がある為に、他の国や他の社会と比較して、日人は以下のことが苦手になる。 自由闊達な議論 危機的状況でのトップダウンの意思決定 科学的な論理に基く客観的な状況判断 原子力のような巨大技術を扱う時に、これが深刻な問題となる。 そして、一番まずいのが、こういう日独特の社会構造を分析することを拒む構造が日教問題そのものの中に、深く埋めこまれていること。 それを象徴するのが、マル激の小出裕章さんへの次のインタビューだ。 この中で小出さん

    日本教と原子力問題 - アンカテ
    yhara
    yhara 2011/08/10
  • リアルの加速化からバーチャルのリアル化へ - アンカテ

    最初、印刷は筆写を加速したものに過ぎなかったけど、たくさんの印刷物が行き交うようになると、それが公共圏となり最終的に国民国家を生んだ。国民国家の中核には言論によって維持される「民族」という幻想があって、それは言論のプラットフォームが無いと維持できないものだ。 機械は、最初、その時存在するリアルを加速する為だけに使われるが、それが一般化して自律的に動きはじめると、それが今までとは別の形のリアルを生み出す。 コンピュータネットワークは、これまで、それ以前に存在したリアルを加速する為に使われてきたが、そろそろ、これまで存在しなかった別のリアルを生み出すフェーズに来ているのではないだろうか。 メールは文書による伝達を加速しただけのものだったから、「宛先」とか「送信元」とか「タイトルと文」とか「添付」とか「配信(配達)」とか、アナロジーで説明できたけど、twitterはそうではない。twitter

    リアルの加速化からバーチャルのリアル化へ - アンカテ
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    yhara 2010/04/14
  • 原油高と同じくらい深刻な「ホワイトカラーの仕事破壊」 - アンカテ

    人は海外からやってくる危機には敏感に反応する。原油高とか円高とか新型インフルエンザとかはよく報道されるし、政府の対策が不適切だったら批判も高まる。 私は「成長戦略」として語られている問題も来は、そういう種類の問題だと思う。 しかし「成長戦略」という言葉はヌルい。ヌルすぎる。なんか、やってもやらなくてもどうでもいいけど、やるとちょっとボーナスが増えるみたいから、気がむいたらちょっとやってみるか、みたいな感じ。 当は、これは原油高に匹敵するような日にとって大きな問題だと思う。原油は間接的にあらゆる製品の材料になっているから、原油の高騰はどんな産業にとっても大問題だ。 それと同じように、今、ホワイトカラーの労働力の単価が急激に落ちている。日は直接間接にホワイトカラーの労働の成果を海外に売ってってる国だから、これは、逆に言えば、あらゆる資源が高騰しているということだ。 「成長戦略」と

    原油高と同じくらい深刻な「ホワイトカラーの仕事破壊」 - アンカテ
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    yhara 2010/01/04
  • twitterと同じようにたくさんの人を収容できる i-vote プロジェクト - アンカテ

    次の選挙で一番重要なことは、投票率、特に若い世代の投票率がどれだけ上がるかだと思う。 もし、投票率にはっきりとした変化が見られたら、国会議員はそれに強く意識する。逆に言えば、それ以外に、当選後の議員を縛るものは無い。 国会議員は当選さえしてしまえば何でもありで、選挙活動中に喋ったことと無関係に好きなことができる。特に今度の選挙の後は、何が起こるか予想できない。だからこそ投票率を上昇させて、当の世論を意識させておくことは重要だ。 若い人がもっと普通に選挙に行くようになれば、政治家のやることは間違いなく変わるだろう。たとえ、今の政治家に期待できないとしても、選挙には行った方がいいと思う。 そこで、選挙期間中、このブログのサイドバーから、この運動のページへのリンクを貼ることにした。 ivoteメールプロジェクト - ivote メールプロジェクトとは. 私がこれがいいと思うのは、二つ理由がある

    twitterと同じようにたくさんの人を収容できる i-vote プロジェクト - アンカテ
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    yhara 2009/08/04
  • 田舎の人は循環する時間という「宗教」を信仰している - アンカテ

    田舎でコンビニを開いた都会育ちの人が思ったこと - G.A.W. 私は、中学生の時に一緒にバンドをやっていた友人に「おまえは東京へ行く人間だからな」と言われたことがある。 ギターを弾いて作詞作曲をするくらいには好奇心の強い少年だったその友人は、一方でこの文章にうまく書かれている田舎のしがらみのまっただなかにある家に生まれた人で、その屈とした気持ちを何かの時にそういう言葉で私にぶつけてきた。 ただ、それは、そんなに強い言葉ではなく、その後もバンドは続いたし、別の高校に進学した後も友人関係は続いた。 彼の予言通りに、私は東京の大学に進学して東京で就職して、しばらくして連絡は途絶えてしまったけど、その言葉は今でも時々思い出す。 最後に会った時、地元の大学に進学した彼は、私よりずっとオシャレな、「今風の大学生」をやっていた。すごくいい車で私を駅まで向かえに来てくれて、服も車も単に高いだけでなくけ

    田舎の人は循環する時間という「宗教」を信仰している - アンカテ
    yhara
    yhara 2009/05/06
    "これからの日本の課題は、「循環する円環的時間感覚」と「発展する直線的時間感覚」という二つの宗教の主導権争いと捉えるべきではないかと思う。"
  • 恥をかかない為の政治? - アンカテ

    先日、クローズアップ現代で「若者の投票率低下」をテーマにしていて、きちんと全部は見れなかったけど、なかなか面白かった。 印象的だったのは、投票者の平均年齢を取ると、何年か前までは37,8才だったものが今は52才ということだ。数字は記憶違いがあるかもしれないが、とにかく、その平均の年齢が自分の年齢を通り過ぎていたことをよく覚えている。40代後半の人間が政治について何か発言すると、昔だったら長老のはしくれだったのが、今では若造の一人ということになってしまう。 ただ、「何故これがよくないのか」ということを分析しないまま、いきなり対策の話、どうしたら投票率を上げられるかという話になっていて、そこには違和感があった。 「若者の投票率低下」がまずいのは何故だ。 そもそも誰にとって、それがまずいのか。 今、政治的課題となってるものの多くに関して、若者と高齢者の利害は対立している。高齢者にとっては、若者が

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    yhara 2009/04/19
    投票行ってきた。
  • 「結果の平等」と「変化の不平等」

    今日の読売新聞で、2008年の論壇を「『新自由主義』崩落の年」と総括していた。 これらの危機や問題には共通の根があることを、今や私たちは知っている。小さな政府を志向し、社会の隅々までを市場化し、すべてを個人の能力に帰していく「新自由主義」である。2008年は、リーマンショックでその根が掘り出され、ここ20〜30年ほど世界を席巻してきたこの思想が、もはや従来のような力を持ち得ないことを明確にした年だったといえる。 確かに、「新自由主義」に否定的な言説は広まっていると思うけど、「新自由主義」以前に回帰せよという主張がほとんどであるように思える。少なくとも、世界が変化していく中で、日がどう変わるべきかを示すようなビジョンは見あたらない。 特に、価値観の多様化を前提として社会が変化していく方法としては、市場や自由競争に代わるものは無いと思う。 「新自由主義」における市場化は、各自が萎縮することな

    「結果の平等」と「変化の不平等」
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    yhara 2008/12/11
  • グーグルの国際化と地域化 - アンカテ

    私は、「グーグルの日法人は営業所だ」と言ってきました。 日法人は支社というより、実態は「営業所」と言った方が適切だと思います。おそらく日オフィスに勤務して開発に携わる技術者はいるでしょうが、開発の仕事を行なうなら実態としては社(の開発部隊)の一部になっていて、組織としての日法人は、その社が開発したシステムを与えられた通りに使うしかない営業の最前線だと思います。これまでもグーグルは全世界一律のシステムに固執していて、システムの内部に関わるローカライズには非常に消極的な企業でした。 高木浩光@自宅の日記 - 緊急周知 Googleマイマップの削除で残骸が生じて消せなくなる欠陥 また、朝日新聞の記事で、グーグル株式会社は「削除申請などを勧めている」とされているが、私が、5日の18:30に削除申請した個人情報の含まれた残骸地点は、29時間以上が経過した現在も、ひとつも消えていない。これ

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    yhara 2008/11/14
    最後の「いい」って、誰にとって「いい」なんだろ
  • ダライ・ラマから学ぶWEB2.0時代のマーケティング - アンカテ

    「ダライ・ラマ」は今年前半最大の世界的ヒット商品だと思う。そして、この「商品」が全世界の人に訴求したポイントは、ビジネスに携わる者全てに貴重な教訓を与えてくれる。 http://youtube.com/watch?v=TQqePE7OR08 YouTube - Dalai Lama talks in Japanダライラマ法王記者会見@成田 Part.2of5 YouTube - Dalai Lama talks in Japanダライラマ法王記者会見@成田 Part.3of5 YouTube - Dalai Lama talks in Japanダライラマ法王記者会見@成田 Part.4of5 YouTube - Dalai Lama talks in Japanダライラマ法王記者会見@成田 Part.5of5 これは、ジョブズのプレゼンと同じく、業界関係者必見のプレゼンである。 弱いメッ

    ダライ・ラマから学ぶWEB2.0時代のマーケティング - アンカテ
  • 『いい学校・いい会社・いい人生』という物語 - アンカテ

    今は新卒一括採用ゲームでの勝利が人材価値を保証しない。叩き上げで獲得した専門性が人材価値をもたらす時代だ。なのに教育界や親がいまだに『いい学校・いい会社・いい人生』である。教育界はこの「勘違い」で飯をう利害当事者だし、親はかつての常識から抜けられない。 これが某全国紙に載らなかったことは残念だ。 というのは、私は中学生くらいの子供を持つ母親と話す機会がけっこうあるのだけど、30代くらいのお母さんたちは、ここで言う『いい学校・いい会社・いい人生』という価値観を固く信じている。 その信念をどれくらい自分の子供に押しつけるかということには大きな個人差、バラツキがあるけど、彼女たち自身はこれを固く信じていることがかなり多い。『いい学校・いい会社・いい人生』つまり自分の子が「ブランドつきのいい子」のまま育てば、幸せが約束されているという信念はまだまだ根強い。 日の中である時期までそれは確かな真実

    『いい学校・いい会社・いい人生』という物語 - アンカテ
    yhara
    yhara 2008/06/18
  • Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ

    "Less is More"というすんばらすいスピーチ発見。 IT Conversations: Jason Fried - Less is More(スピーチ体) Less as a competitive advantage: My 10 minutes at Web 2.0 - Signal vs. Noise (by 37signals)(Transcript) em.log: "Less Is More"(日語の短い解説) 話しているのは、37signalsのCEO Jason Fried氏。 Less Money Less People Less Time Less Abstractions More Constraints がいいよというだけのお話ですが、抽象論でなくどれも具体的な話。校長先生の話のような話ではなく、いかにも社長の話。これがIT企業の現実なんですね。 Ti

    Less is More -- 身軽なことはいいことだ - アンカテ
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    yhara 2006/06/06
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