音楽制作というのは非常にお金のかかる活動です。 生演奏であれば楽器代がかかりますし、レコーディング代やスタジオ代も毎回結構な金額がかかってきます。 では、生演奏ではない、ただの打ち込み音楽であれば金額は安いのでしょうか? 残念ながらそんなことはありません。打ち込みの音楽でも、ソフトシンセ等の外部プラグインを使用して機能を拡張しないと、望み通りの音が出ないことがほとんどだからです。 今日は、とても生々しいお話をしようと思います。 まずは曲をお聴きください今回は、去年の冬コミの新譜「蒼碧の翼(特設サイト)」で私が作ったタイトルソングである「蒼碧の翼」を題材に、各プラグインがどのくらいの金額なのか、解説してみます。 まずは以下のSoundCloudから再生してみてください。一曲丸上げしています。 曲中の各所で使用しているプラグインとその価格ではさっそく、この曲の各所で使用されているプラグインにつ
みなさんは、DAWを動かすPCってどんなものを使ってますか?Windows PCを使っている人、Macを使っている人、またデスクトップPCの人、ノートPCの人などそれぞれだと思います。私自身は、仕事柄、WindowsもMacもいろいろ使っていますが、メインマシンとしては長年自作のデスクトップPCを使っています。そして以前は半年に1度くらい、最新マシンを作っては、ヤドカリのように新しいPC環境へと引っ越していたのですが、最近はあまりPC自体への魅力も薄れてしまって、2年半も使い続けていたのです。 とはいえ、数か月前からマシンの調子がやや怪しくなってきたのと、さすがにこのままでは時代遅れになるのでは……なんて思うようになり、久しぶりに新しいマシンを組んでみたのです。みなさんの参考になる点もあるのではないかと思うので、どんなマシンなのかについて紹介してみたいと思います。 Core i7 6700
Vienna Symphonic LibraryやUVI Orchestral Suite、EastWest Symphonic Orchestraなど、各社から発売されているオーケストラ音源。昨年末のニコニコ生放送DTMステーションPlus!では弦楽器だけをまとめたNIのSYMPHONY SERIES STRING ENSEMBLEを取り上げたりしましたが、国内外で評価が高いのが、IK MultimediaのMiroslav Philharmonik(ミロスラフ・フィルハーモニック)という音源で、海外の掲示板などでもViennaとどちらがいいか…といった議論が活発にかわされています。 先日、そのMiroslav Philharmonikの新バージョン、Miroslav Philharmonik 2がリリースされ、オーケストラ音源の世界ではちょっとした話題になっています。実際、どんなものな
打ち込みの世界って興味はあるけど、なんとなく難しそうで……、なんて敬遠している方も少なくないと思います。その打ち込みも、いろいろな手法があるのですが、もっとも分かりやすく、また音楽制作の世界で広く使われているのがRolandのTR-808で初めて採用されたTR-RECと呼ばれるドラム打ち込み方式でしょう。いまや、ドラム打ち込みのデファクトスタンダードとなっている手法ですが、まったく初めての人にとっては、やはり未知の世界。なかなかチャレンジできないかもしれませんよね。 そんな中、プレイしながら、ドラム打ち込み手法が身につくユニークなゲームアプリをRolandが無料でリリースしました。「TR-REC GAME」というこのアプリはiPhone/iPad(ユニバーサル)およびAndroidのどちらでも使えるもので、AIRAシリーズの入門版という位置づけ。楽しく遊びながら、4つ打ちとはどういうことな
カナダはモントリオールのソフトウェア・デベロッパー、Plogue Art et Technologies社が、歌声シンセサイザー「Alter/Ego」の無償配布を開始しています。 「Alter/Ego」は、今年初頭に販売が開始された歌声シンセサイザー、「chipspeech」の無償バージョン。「chipspeech」は、世界初のコンピューター歌唱曲『Daisy Bell』のIBM 704をはじめ、Texas Instrumentsのホーム・コンピューター、TI-99/4A用カートリッジなど、’60〜80年代の“ヴィンテージ・スピーチ・シンセサイザー”を再現したマニアックなソフトウェア音源として注目を集めましたが、無償版「Alter/Ego」ではそのエッセンスを凝縮。使える音声は現時点では1つだけで、一部パラメーターも省かれていますが、歌声シンセサイザーとして十分な機能を備えています。 「A
「DAWで音楽制作をしてるけど、どうも仕上がりがしっくりこない」、「海外のロック作品と聴き比べると、すごく貧弱な音で悲しくなっちゃう」……そんな思いを持っている人は、アマチュアDTMユーザーはもちろん、プロミュージシャンでDAWを使っている人でもかなり多いのではないでしょうか?自分の作品に納得がいかない理由は人それぞれだと思いますが、ちょっとしたワザでクオリティーが格段に上がるとしたら、そこは気になりますよね。 ちょうど2年前に書いた「プロのエンジニアがこっそり教える魔法のEQテクニック」という記事。今でも多くのアクセスが集まるのですが、その際にお話しを伺ったのがDragon Ashや鬼束ちひろ、BAROQUE、SCANDALなどを手掛けるプロのエンジニアである飛澤正人(@flash_link)さんでした。その飛澤さんに以前から、「ぜひ、ほかにも何か簡単に使えるワザがあったら教えてください
小林幸子さんが自身の声を元にしたボーカロイド歌声ライブラリ、「Sachiko」(関連記事)を使ってみた様子が公開されました。 初めて触るボーカロイドに、テンション上がり気味な小林幸子さん。ほぼ自分の声そのままな「Sachiko」に、感心しきりです。 楽しげな幸子さん 驚く幸子さん 実際に「Sachiko」に歌わせてみようということで、作業にとりかかります。2時間かけて20秒程度の歌声を完成させると、なかなかのできに満足気な表情。 喜ぶ幸子さん そして最後に、使ってみた感想を一言。 「自分で歌ったほうが楽かな」 ええぇ…… いやまあ、歌える人からしたらそうなのでしょうけれども! なんという歯に衣着せぬ、素直な感想でしょう。いずれは幸子さんに「自分で歌うより楽!」と言わせるぐらいに、進化して欲しいところです。 商品の宣伝よりも、正直に感想を述べるおちゃめな小林幸子さんでした。 (コンタケ) a
先日「無料版のPro Tools|Firstの配布が開始。お披露目イベントも7/10に開催」という記事でも紹介したAVID Creative Summit 2015が行われ、私も取材に行ってきました。このイベントでは、Pro Tools|Firstのデモが行われたほか、3つあったセミナー会場で、さまざまな講座が行われ、多くの人が集まっていました。 その各種講座の中でも、個人的に面白かったのはゲームミュージックの作曲家でサウンドプロデューサーの中條謙自(なかじょうけんじ)さんによる「サウンドプロデューサーがこっそり教えるゲームオーディオの世界で活躍するヒケツ」というもの。分かっているようで、さっぱり分かっていなかったゲームミュージック制作の世界について、いろいろと話を伺うことができたので、紹介してみたいと思います。 大盛況だった、Avid Creative Summit 2015で中條謙自さ
・類似しているエフェクトは同じページで違いを比較しながら説明しています。 ・ノイズ除去関係のエフェクトは音声ノイズの除去方法のページを先に見て下さい。関係エフェクトをまとめてあります。 ・録音した「声」や「台詞」をシチュエーションに合わせて加工したい場合は、声で遊ぼう!を参照。 ・外部からVSTエフェクトを導入する方法はこちら ・エフェクトを個別に有効化・無効化(表示・非表示)できます。 ・昔のAudacityみたいにエフェクトを掛けたら自動的にトラックを全選択したい場合は、編集→環境設定→トラック→トラック挙動→動作の『Select all audio, if selection required』にチェックを入れる Windows10でAudacityが固まる場合の対処方法はこちら
先日も「初音ミクモデルも誕生、小さなミキサーAG03/AG06が超高機能だった!」という記事で取り上げて、大きな話題になっているヤマハのUSBミキサーが5月31日より発売されるようです。その初音ミクモデルのAG03-MIKUを一足早く入手することができました。 ある程度、仕様については知っていたつもりでしたが、実際に使ってみたところ、その便利さ、高機能さに改めて驚きました。ヤマハではウェブキャスティングミキサーと位置付けていますが、DTM用途においても物凄い威力を発揮してくれそうな機材。これで15,000円程度(税抜きの実売価格です)というのだから、買わなきゃ損というレベルの機材です。どんなものなのか、その使用感を紹介してみたいと思います。 ※追記 情報によると5月27日に出荷開始しており、28日より店頭に並ぶようです。ただ、当面品不足で入手は困難かもしれません。 ヤマハのUSBミキサー、
photo credit: fcstpauligab via photopin cc 今までずっとアナログレコードでDJしていたんですが、先日初めて現場でPCDJ(Traktor Scratch Live DVS)でプレイしました。 運搬が飛躍的に楽になった事や楽曲を安価な値段で入手できること、シンク機能のお陰で表現の幅が広がった等々…考えてみるとやっぱりPCDJには利点も多くあるんですよね。 DJのネタを探す一つの手段として音楽ダウンロードサイトがあると思うんですが、みなさんどこでデータ買ってますか?? 表題には、「まとめ」と書きましたが、実際はみなさんの使っているダウンロードサイトを御聞きし、共有したいな〜といった目論みもあります。(笑) ご意見頂ければ、こちらのページに反映していきたいと思っています。まずは、私が普段活用しているダウンロードサイトや今後使ってみたいな〜と思っているサイ
最近フリーの音源、プラグインエフェクトをめちゃめちゃ目にします。もうフリーだけでひと通り作れるような気がしてきたので、使えるものを厳選してまとめてみました。 パソコンはwindowsを想定してます。 これがないと始まらない、楽曲制作の要。 Studio One Prime ・無制限のトラック数 ・必要な機能だけアドオンで拡張できる Studio Oneの無料版。操作が簡単で、日本国内のユーザーが多い。 mp3に書き出せないなどの機能制限や、コンテンツ、プラグインの少なさはあるものの、アドオンとして単品で購入することで使うこともできる。 ・無償のStudio One 本物のフリーDAW、それがPrime | Presonus Cakewalk by Bandlab(SONAR)・完全版を無料で使える ・アップデートが不透明 元は有料だったが、会社が移ったことで無料になった。これからどう運営、
ゲームプログラマが DTM で曲を作るときの 基礎知識を教わったときのメモ Created: 2014-05-31 Modified: 2014-05-31 Written by Tatsuya Koyama 0. これは何 この記事では、趣味程度で DTM をやっているゲームプログラマの僕が、 ちゃんとした音の仕事をしている友人に基礎的なことを教わったメモを示す。 DTM 初心者の方の参考になれば幸いだ。 1. ゲームプログラミングと DTM 僕は概ね、ゲームのプログラムの設計と実装を行う仕事をしている。 そのため、日々のリソースの多くはゲーム開発、とりわけエンジニアリングの勉強と実践に費やしている。 最近だと、 ゲームのフレームワーク を書いたりとかね。この分野はいくらでも勉強することがあるし、 時代とともに新しいおもちゃが提供されるし、創造的なものを作る余地もふんだんにある。 恐らく
今回はいよいよ本特集の目玉(!?)といえるDSD音源の再生に挑戦する。詳しくは第1回を参照してほしいが、DSD音源はリニアPCM記録とはまったく異なるデジタル記録の方式で、もともとはスーパーオーディオCD用に生まれたもの。 スーパーオーディオCDはPCでは読み込めないディスクなので、PCを使って再生することができない。今にして思えばこれが普及を阻んだようにも思うが、それはさておき、もともとPCでの運用を考えていなかったせいもあり、リニアPCMのような簡単には再生ができる環境が整わなかったのだ。 スーパーオーディオCDから“脱皮”したDSDが普及へ!? では、今さらわざわざPCで再生する必要があるのかと思う人もいるだろうが、スーパーオーディオCD用に録音されたものをはじめ、現在も録音の現場ではDSD収録を行なうことがあり、音源は増えている。 スーパーオーディオCDは無理でも、その録音技術であ
このページでは、文字通りツボを刺激するように、音の根本原理をつついて、 音楽理論の背景的知識を中心に説明していきます。 これを読めば、難しいと思っていた音楽理論も簡単に思えてきます。 音楽の「音」は、「波」の一種としてとらえることができます。 周期性を持った「波」が2つあり、それらの周波数の比率が小さい整数同士(2倍・3倍・5倍)に なっていると、それらは「近いもの」「同期したもの」として認識されやすいという性質があります。 これは音だけでなく、模様、リズム、電波(波が乱れると整数倍の周波数に混信しやすい) などでも当てはまります。 人間の耳は、長年の経験からこの性質を直感的にとらえる能力を身につけているもので、 それが音楽の「美しさ」の感覚のもとになっています。 ここでは、このような「自然界の根本原則」に基づいた和音や音階の作り方について説明します。 ▼動画版できました
初音ミク登場後、早い時期に「サイハテ」を発表し、一躍有名になった小林オニキスさん。作曲家と活動をする一方、週刊アスキーで連載を持ったり、デザイナーとしても仕事するなど、幅広く活躍しています。 以前、浜松での行われたイベントでオニキスさんと話をしたとき、FL STUDIOを使っているということを聞いたのですが、どうやって曲を作っているのかなど、とっても興味があるところ。先日、連絡してみたところ、すぐにお会いすることができたので、インタビューしてみました(以下、敬称略)。 小林オニキスさんにインタビューしてみました --そもそも、オニキスさんの音楽との出会いや、作曲するようになった経緯などを少し教えてもらえますか? オニキス:とくに楽器を習ったりということはないのですが、幼稚園のころから音楽を聴くのは大好きでした。子供番組の中でBeatlesやLed Zeppelinなどが流れていて、興味を持
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く