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2017年8月17日のブックマーク (2件)

  • アートの扉:月岡芳年 「新形三十六怪撰 皿やしきお菊の霊」 この世ならぬ透明感 | 毎日新聞

    主人が大切にしていた皿を割ったと責められ命を落としたお菊。間もなく井戸から「一枚、二枚……」と皿を数える恨めしそうな声が聞こえるようになった--。 誰もがよく知る「皿屋敷」の怪談。この作品では、お菊の姿が透明感ある色合いで描かれている。鈍くグレーに光る着物の模様は、下半身に向かうにつれ淡い色に。地面から立ち上る闇の中に足元はまぎれ、背後にある井戸も透けて見える。色味を抑えた画面の中で、じゅばんの赤がちらりと見えるのは、かろうじて残る生前の情のようなものだろうか。繊細に表現された前髪からは、すすり泣く目元が見える。 太田記念美術館の学芸員、渡辺晃さんは1890(明治23)年作の作品を「この時代に特有の表現」だと解説する。江戸時代の幽霊は強い恨みを持ったおどろおどろしい姿で描かれていることが多いという。しっとりとした悲しみを前面に出した作品は、幽霊というより一人の女性の悲しい人生を描いてい

    アートの扉:月岡芳年 「新形三十六怪撰 皿やしきお菊の霊」 この世ならぬ透明感 | 毎日新聞
    ykkykym
    ykkykym 2017/08/17
    “文明開化の世になり、当時の歌舞伎でも幽霊を見ることは「神経の病気」だと描写されるようになる。一方、落語では怪談話がはやるなど、科学的視点と従来の価値観の間で、人々は揺れていた”
  • 東京新聞:事実が消されぬように 戦災資料と向き合う26歳:社会(TOKYO Web)

    東京大空襲と原爆。この二つの戦禍に、広島出身の辻口亜衣さん(26)は向き合う。千葉大大学院で原爆投下に関する歴史を研究しながら、ことし4月、民間の東京大空襲・戦災資料センター(東京都江東区)の学芸員になった。15日は終戦記念日。「資料を残すのは、戦争の事実を伝えてと願う人の思いを残すこと」と、使命の重みを感じている。 (辻渕智之) 赤と白の産着(うぶぎ)がセンターの展示にある。生後七カ月の女の子が着て、大空襲で逃げる母におぶわれた。母は背中で眠ったと思ったが、翌朝、息はなかった。「寄贈されたお母さんの、もう二度と戦争を起こさないでという思いがこもってます」。辻口さんは言う。

    東京新聞:事実が消されぬように 戦災資料と向き合う26歳:社会(TOKYO Web)
    ykkykym
    ykkykym 2017/08/17
    “広島出身の辻口亜衣さんは原爆投下の歴史を研究しながら、東京大空襲・戦災資料センターの学芸員に。同世代の友人からは「戦争のことばかり勉強してどうするの?」。自身、奨学金の返済で生活に余裕はない。”