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ブックマーク / www.townnews.co.jp (27)

  • 町田市立博物館より【10】 お茶碗一個でも... 学芸員 矢島律子 | 町田 | タウンニュース

    学芸員の仕事をちょっとご紹介―。 とある美術館から大名家に伝わっていた有名な安南茶碗(あんなん・ちゃわん=茶道で使われていたベトナムの茶碗)を拝借したことがあります。他に類のない名碗です。「ぜひとも拝借して展示したい」というわけでした。 学芸員も値踏み… こういう場合、借りる前にまず出品交渉に行きます。電話や手紙では相手にされません。遠かろうが出掛けて行って、展覧会の内容や借用する茶碗の展覧会での位置づけ、借用の体制などを説明します。あちらの学芸員さんは、説明をするこちらの学芸員の様子を分析して、貸すに足りる展覧会か、信用できる館かどうか値踏みをするのです。たいていは事前に情報網を使ってリサーチ済みで会ってくれるのは脈ありというわけ。いい加減な館に貸すと思わぬ事態が起きる、と用心するのが常識なのです。 事前調査に調書、保険 OKが出たら、借りに行く少し前に、事前調査に伺います。あちらの学芸

    町田市立博物館より【10】 お茶碗一個でも... 学芸員 矢島律子 | 町田 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2015/07/13
    “あちらの学芸員さんは、説明をするこちらの学芸員の様子を分析して、貸すに足りる展覧会か、信用できる館かどうか値踏みをするのです。”
  • 町田市立博物館より【7】 一足早く"涼"を楽しむ 学芸員 齊藤晴子 | 町田 | タウンニュース

    夏には少し早いですが、今回は「かき氷入れ」のお話です。現在、町田市立博物館で開催中の展覧会では、大正〜昭和頃の氷コップ(かき氷入れ)が50点ほど、ずらりと並んでいます。今では屋台などで紙製やプラスチック製のカップで供されることの多いかき氷ですが、大正時代頃のかき氷入れは一味違って、とてもお洒落です。ガラス製で、技法は宙吹き・型吹き・プレスなどさまざまありますが、今回ここでご紹介するのは型吹きの一種「あぶり出し」という技法を使った氷コップです。 あぶり出し 「あぶり出し」と聞くと、ミカンなどの果物の汁で紙に書いた絵や字を、火であぶって浮かび上がらせる技法がまず頭に浮かびますよね。ガラスの技法の「あぶり出し」も、火であぶることで透明なガラス地に乳白色の文様を浮かび上がらせるものです。そもそも乳白色のガラスというのは、ガラス中の結晶や微粒子が光を乱反射して私たちの目に白く見えているので、ガラスの

    町田市立博物館より【7】 一足早く"涼"を楽しむ 学芸員 齊藤晴子 | 町田 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2015/04/23
    町田市立博物館より【7】 一足早く“涼”を楽しむ 学芸員 齊藤晴子「現在、町田市立博物館で開催中の展覧会では、大正〜昭和頃の氷コップ(かき氷入れ)が50点ほど、ずらりと並んでいます」
  • 町田市立博物館より【4】   「ポパイ・アームとアイアン・ハート」学芸員について 学芸員 矢島律子 | 町田 | タウンニュース

    来年度に開催する展覧会のために、当館蔵の懐中時計の内部を調査しているところ。白手袋で精巧、繊細な時計を扱う 9月から月に1回のペースで連載している町田市立博物館のご紹介をする合間に、「『博物館の裏側』的な話も混ぜてね」と編集室からのオファーがありましたので、「学芸員の仕事」を取り上げてみます。博物館の日常が浮かび出てくるかなと思いますので、お読みください。 「ガクゲイインってナンダ?」とおっしゃる方も多いでしょう。「学芸員」とは、郷土資料館や美術館、動物園や水族館といった博物館施設に必ず配置されている専門職で、国家資格を持ち、博物館機能に定められている「収集・保存」、「調査・研究」、「展示公開」、「教育・普及」を担います。 こういう定義から、権威主義的なお堅い研究者と思われたり、美術館の学芸員だと華やかな仕事と思われたりします。実像はかなり違います。手始めに今回は、その外見の特徴から。 地

    町田市立博物館より【4】   「ポパイ・アームとアイアン・ハート」学芸員について 学芸員 矢島律子 | 町田 | タウンニュース
  • 美術館活用 私はこう考える 4 「ハコよりも機能にこだわる」 神奈川大学特任教授 南 学氏 | 横須賀 | タウンニュース

    ─人口減少、財政難などを背景に全国の自治体で公共施設運営が岐路に立たされている。横須賀では美術館が象徴的な存在となっている。 「大前提として、美術館経営で採算を取ることは極めて難しい。人件費に加え、空調管理にライトアップなど大きな維持コストが発生する。観覧収入では賄えない。行政予算の補てんがなければ成立しない構造となっている。運営経費だけでなく、建設費の償還もある。美術館建設には補助金がつかない。全額起債で賄うことになるが、その分の負担も上乗せされることになる。毎年、億単位の予算を投入する価値があるのかを考えなければならない」 ─建設時のそうした議論を経て横須賀美術館は完成した。 「横須賀の人口規模になれば美術愛好家もいるだろう。子どものための情操教育の場も必要となる。一つのモデルとして、六木に新国立美術館がある。ここは所属作品を持たず、貸館機能に特化している。所蔵作品に係わるコストがか

    美術館活用 私はこう考える 4 「ハコよりも機能にこだわる」 神奈川大学特任教授 南 学氏 | 横須賀 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2013/05/27
    第4弾。「(新国立美術館)ここは所属作品を持たず、貸館機能に特化している。所蔵作品に係わるコストがかからない。広大な展示スペースといった空間をウリにしており、こうした運営形態もある」
  • 美術館活用 私はこう考える 3 「見識なき丸投げをやめよ」 澤田秀男 元横須賀市長 | 横須賀 | タウンニュース

    ─建設の賛否をめぐる大激論の末に完成した横須賀美術館。あれから6年が経過したが、今の姿をどう見ている。 「三浦半島屈指の景勝地・観音崎にあることに意義がある。全国の『絶景美術館トップ5!』にも選ばれた。毎年、市立小学校6年生が全員鑑賞し、情操教育に貢献している。市民が誇れる施設になっていると思う」 ─年間の来館者数はおよそ10万人で推移。この数字をどう捉えるか。 「美術館基計画の目標が10万人。他都市の同規模の美術館では、10万人に満たないケースが圧倒的だ。入館者の全部が市民というわけではないが、市の人口41万人の4人に1人。決して低い数字ではない」 ─「美術館改革」を標榜する吉田市長が美術展示を拡大解釈するような企画(ラルク展・70年代音楽展)を打ち出し始めた。平たくいえば集客に主眼が置かれている。 「美術館は美術作品を展示・解説し、見る人に知識と感動、心の安らぎ、癒しをもたらし、豊か

    美術館活用 私はこう考える 3 「見識なき丸投げをやめよ」 澤田秀男 元横須賀市長 | 横須賀 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2013/05/27
    第3弾。「企画展は美術館同士の信頼による貸し借りで成り立つ。ラルク展のようなものを続けていると信頼を失い、大事な作品は横須賀には貸せないとなることを危惧する。正道を歩めといいたい」
  • 美術館活用 私はこう考える 2 「エリア一帯で新たな形へ」 小林照夫 横須賀美術館評価委員会委員長 | 横須賀 | タウンニュース

    ――吉田市長の就任以降、横須賀美術館のあり方は、昨年度の「ラルク展」をはじめとして集客が重視されるようになった。 「人が集まらないことに対しては、行政として対策を考えなければならないだろう。しかし、(美術館への)アクセスが良くないことは最初から分かっている。人が来ないから何かをしようと動くだけでなく、都市の核(コア)をどうつくるかを考え、エリア全体を魅力あるものにすることが大事だ。その時の市長の勢いや市議会の考えとは別のところで、もう一度都市のデザインをする必要がある。(企画ものなど)一時的なことで終わってしまえば、文化的・経済的資産は蓄積されていかない」 ――具体的にどのような位置づけができるか。 「例えば横須賀中央や汐入は市内経済の中心であるし、衣笠は三浦一族の歴史がある。そう考えた時、『海の手文化』をキーワードに久里浜・浦賀・観音崎を、横須賀のひとつの拠点として捉えるべきだ。ペリー来

    美術館活用 私はこう考える 2 「エリア一帯で新たな形へ」 小林照夫 横須賀美術館評価委員会委員長 | 横須賀 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2013/05/13
    「美術館活用 私はこう考える」の第2弾、小林照夫(横須賀美術館評価委員会委員長)「ラルク展などの企画についての賛否は分かれる」専任の館長不在(そうだったのか)で運営に支障が出ることにも言及。
  • 美術館活用 私はこう考える 1 「改革は終わっていない」 吉田雄人 横須賀市長 | 横須賀 | タウンニュース

    ─横須賀美術館の集客策として予定していた企画展が先の市議会で否決された。昨年度の試行企画(ラルク展・70年代音楽展)に関しても賛否があった。 「美術館改革を行っていく上で、様々な試行ケースを積み上げていくことが必要だと考えている。私設の美術館ではユニークな企画の打ち出し方で億単位の収益を稼ぎ出しているところがあると聞く。そうした手法には学ぶべきところが多い。今年度の予算として提出した企画は先駆的な取り組みだったが、事業化できなくて残念だ」 ─大衆音楽を幅広くアートと捉えて、美術館で展示することに疑問を持つ人も少なからずいる。 「専門家や芸術家の中には『そぐわない』と感じる人もいるだろう。開設当初は『日の近現代美術作品の展示』がコンセプトだったが、市長に就任して以来、『横須賀のイメージを高める施設』になることを強く意識してきた。様々な経緯の中で建設された美術館だが、あり方そのものを大きく変

    美術館活用 私はこう考える 1 「改革は終わっていない」 吉田雄人 横須賀市長 | 横須賀 | タウンニュース
    ykkykym
    ykkykym 2013/05/03
    ラルク展を実施した横須賀美術館。首謀者の市長のインタビュー。「私設の美術館ではユニークな企画の打ち出し方で億単位の収益を稼ぎ出しているところがあると聞く」って、本当ですか?